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格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

社会で起きてる格差とその背景のリアルが、中高生向けにとてもわかりやすい文章で描かれている本。表紙もかわいくてワクワクして購入!

(※「本当の貧困の話をしよう」って本も書いてる人で、それは去年読んでめっちゃすごい!てなった↓)

所得・職業・男女・家庭・国籍・福祉・世代の7つの格差が書かれていた。

教育を受けられないことがどれだけ人生にダメージ起きるのかとか、生活保護とか福祉施設があるからといって本当に支援が必要な人にまでは行き渡っていなかったり、最近でいうとコロナ禍で休業要請に応じず経営を続けてたホスト業界とか、社会でスポットの当たっていない暗いところに生きる人たちの背景が詳しくかかれていた
特に印象に残ったのが教育の話

教育のありがたみ

今はネットが普及してるし「学校行かなくても独学でできる」とか「日本の義務教育は遅れてる」とかボロカス言われてるけど、私みたいな普通に学校に通って卒業して働いてると「義務教育で習ったこと全然おぼえてないわ〜」て言うたりそのありがたみに気づきにくいけど、

学校で読み書き学んだり計画的に物事考えるとか集団生活とか給食とかって
これからの人生を安全に生きていくための必要最低限の知識と技術になっているんやなて

学校に行ったからってその後何事も苦労せず生きれるってわけじゃない
でもある程度のコミュニケーション能力とか集団生活を生きる術がないと仕事や生活がめちゃめちゃ限られてしまうし、困った時に誰かを頼るとか
計画性がなければせっかく稼いだお金でも浪費して生きるのに困ったりとか、
当たり前のように受けてた教育やけどすごい有難いものだったのだと感じた

障害のある子に気づく

あと、発達障害とか知的障害の人って外見で判断できなかったり、障害だと気づかれずに社会に出てしんどい思いをして貧困に陥ったり犯罪に手を染めたり、
これもしかるべき人に支援やサポートが届いてないことがわかる

子どものことをちゃんと育てて愛情がある親なら、学校に通わせてそこで周りの子に追いつけないところがでてきて、お?と気づいてその子にあった学習の仕方とかが準備されてすくすく育っていけるのかもしれないけど、中にはネグレクトで学校に通うこともできず1人で抱え込んでどんどん落ちていってしまう子もたくさんいるのだなと思った

ほんまにいろんな格差があってその人の努力次第ではどうにもならないことがたくさんあって、そういうのって海外の紛争地帯とか貧困地域だけで起きていることやと思いがちやけど、日本にもいっぱいそういうことが起きていて、

こんないろんなことがあると行政の力だけでは不十分だと思った

そういうのをサポートしたり環境を整えるのにやっぱり教育とか安全な雇用って大事なのではと思う
雇用を生み出せるような仕事がしたい








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