No.1024 素敵に出会う
次の記事は、全国紙に載っていた、21年前のちょっとイイお話です。「嬉しい贈り物 娘の幸せ祈る」(奈良県の会社員、石崎玲子さん)というタイトルが付けられてありました。
総務省統計局の調査によると、娘さんが成人式を迎えた2001年の新成人の総数は、約157万5000人(男性は約81万人,女性は約77万人)だったそうです。当時の総人口1億2700万人の1,24%に相当していました。
157万5000分の1の家族のお話に「素敵に出会った」訳ですが、母娘の通い合う心がほのぼのとしていて、読者の口元を緩ませます。
今年、令和5年の新成人(20歳)の数は117万人で、22年前より40万人も減少していました。因みに今年の19歳は、113万人、また、18歳は112万人だったそうです。いかに少子化が進んでいるかがわかります。
私の成人の日は、ちょうど50年前のことになりますが、東京の区立の公会堂で詩人の草野心平氏の講演を聴いたことだけをわずかに覚えています。きっと両親に感謝の手紙を書き送ったでしょうが、それすらも記憶にとどめない不肖の息子でした。
田舎の母は、どんなものを喜んでくれたでしょうか?今となっては叶わぬ夢物語ですが、
「お前が元気だったら、それで十分!」
そう言われそうです。何もしてやれない貧乏学生でした。
あの娘さんは、今年42歳でしょう。今度は、母親として「成人の日」の家族の物語が綴られるのかもしれません。あなたの成人の日の思い出は?
画像は、クリエイター・鈴懸ねいろさんの、タイトル「花咲くように、しなやかに。」という成人の日の1葉をかたじけなくしました。見事なタイトルです。お礼申し上げます。