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No.215 愛犬チョコの美技

 「犬が笑う」、いかにもありそうなことです。では、「犬が畳む」と言ったら、どうでしょう?
 
 今から5年ほど前の我が家のマドンナ、犬のチョコ(8歳)のお話です。実は、その前年ごろからの珍現象です。御主人の留守中、ゲージで飼われた相棒ですが、敷いた吸収シートに、な・な・なんと、自らのウンチをくるんでは端っこに押しやるという、飼い主も仰天の美技(秘儀?)を披露するようになりました。

 犬が「きれい好き」だからか、「ガマンできない臭さ」だからか、「隠したいお年頃」だからか、「犬としての矜持」だからか、「主人の手間を省こう」としてなのかは、一切解りません。

 しかし、それこそ、クルクルと巻き寿司でも作るように、ウンチをシートに巻き込んで籠のコーナーに片付けている姿を思い浮かべると笑えます。
「へい、一丁上がりぃ!」
と、いなせな寿司屋の大将のような得意顔をするのでしょうか?

 犬は、前足を使って土を掘り、大事な宝を埋めるといいます。しっかり隠しきれず、傍目から見えていたとしても、後ろ足で土をかけたことで「完全に隠した」と思える「幸せな生き物」であると聞いたことがあります。

 ゲージの中で、チョコは、土ならぬシートに埋めることにしたのでしょう。ウンチは宝?確かに「健康第一」いや、「犬康第一」だと思います。

 ところが、その秘儀は奥義にまで達してしまったのか、ここ数年は見られません。飼い主に似て「飽き易い性格」なのか、「根性なし」なのか、直接ご本人からの弁をいただいた事はありませんが、記憶に残るお話でした。

 チョコちゃんだけにチョコっとの間で終わってしまったようです。オジサンギャグでスミマセン。こちらだけは、長続きしています。

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