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No.776 あの日の爪の垢は、今どこに?

「非核三原則」とは「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」の三原則のことです。1967年(昭和42年)の12月に、時の内閣総理大臣・佐藤栄作によって表明されたものだそうです。今日、世界の核戦争の脅威は、より深刻さを増してきています。
 
これは、平成元年の頃の朝日新聞の日曜版「いわせてもらおう」にあった、あるお母さんからの投稿です。私には4歳の娘と2歳の息子がおりました。
「高1の娘が、現代社会の教科書を手に、『我が家でもヒカク三原則を厳守してほしい。』と言った。核兵器とわが家のつながりがわからず、なんのことかと聞けば、『自分と兄弟をヒカクしない』『親ともヒカクしない』『友人ともヒカクしない』の“比較三原則”であった。」
 
もう思いっきり笑いました。子供時代を過ごしたことのある人なら(?)誰でも頷ける内容でしょう。「ある、ある!」「そうだ、そうだ!」の声が聞こえてきます。幼い子供を持つ私も、その言葉を真摯に受け止めなければいけないなと思いました。
 
それにしても、頭の切れる娘さんです。何よりも「笑わせて、その気にさせる。」やり方が、心ニクイ!こんな人の爪の垢を煎じて飲みたいと思ったのは、もう30年以上も前のことでした。「比較三原則」の誓いは、私の頭の中に刷り込まれたままです。
 
ところで、この「比較三原則」は作家の「三浦じゅん氏による造語」とのネットの記事がありました。な・なんですとぉ??とするなら、女子高生の言ったという比較三原則は、高校の社会科の先生から三浦氏の言ったという比較三原則の言葉を教えてもらったということなのでしょうか?それとも、彼女のオリジナルだったのでしょうか?さて、どちらが先?


※画像は、クリエイター・Yoshiさんの、タイトル「半径20cmの世界に見えた小さなドラマ」をかたじけなくしました。お礼申します。