No.1334 僕らも彼らも生きている
数日前、近所の旦那さんと久しぶりで会ったので挨拶しました。
「お元気でしたか?」
「それがね、今、病院の検査から帰ってきたとこなんですけど、コロナに罹っちゃって。今日から5日間、隔離部屋での生活です。孫たちが、今日、帰って来るのに…。」
と沈痛な面持ちです。
なんでも、奥さんが先にコロナに罹っていたということで、旦那さんも二人きりの家庭内感染をしてしまったのでしょう。風邪が、家族に一巡するのと似ています。
大分県も、令和6年4月より新型コロナ感染症は「通常の感染症対策に移行」しました。したがって、ワクチン接種は「原則自己負担」となります。医療費も「医療保険の負担割合に応じて、自己負担が発生します。」とのことです。値上げと医療費のWパンチです。
すっかり影を潜めたのは、メディアや自治体や医療機関の取り上げ方が、極端に少なくなっていたことと無縁ではないでしょう。しかし、私たち自身の自重のタガも緩んで、緊張感が薄れてきたように思います。そんな我々が、新型コロナに心の隙間に付け入る口実を与えているということなのでしょうか?
トップ画像は、大分県の新型コロナ感染症の推移一覧の最新情報ですが、落ち着きが見られるどころか、何度も山を作りながら、わずかずつ軽減しているに過ぎません。いつ何時再び猛威を振るうようになるのか、安心するのは性急に過ぎるといえそうです。
それが証拠に、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)定点当たり報告数・都道府県別」(厚生労働省の資料)で確認したところ、夏休み以降のコロナ感染者の数字(人)は次のようでした。そして、それは、全国的な傾向とほぼ同じでした。つまり、少しずつ減少傾向に向かっていることが分かりました。
大分県 全国数(前年同)
7月22日~1週間 1,205 72,003(78,502)
7月29日~1週間 1,082 65,699(77,937)
8月 5日~1週間 668 49,208(67,070)
しかし、底をついたように思われても、何週間かの後にまた新たな感染者数の波が繰り返されていくのでしょう。変異するという新型コロナが終息することは無い以上、我々としては、かかりにくくする為の日常の振る舞いを忘れないこと、基本的な生活習慣を繰り返して実践することが大事だということを教えられました。
5日間、別室で隔離されたご近所の旦那さん。そのお孫さんの家族は、昨日、帰って行きました。お別れのハグも、今回は叶わなかっただろうと思われます。
私たちは生きていますが、コロナウイルスも生きています。