Ｎｏ．１０５０　恐縮したのは？

それは、昨日今日に始まったことではありませんでした。
 
「イエデン」（家庭用固定電話）が鳴ると、オレオレ詐欺や押し売りまがいの電話がかかる昨今、私は、すぐには出ずに留守番電話のメッセージを聴いてから必要があれば折り返し電話をするようにしています。しかし、カミさんは市内からの電話番号だと安心するのか受話器を取ってしまいがちです。
 
もう、何年も前のある日の午後のことです。急に電話がかかってきました。私は知らんフリをしていたのですが、カミさんは電話のディスプレイを確認してから受話器を取りました。取ったんかい！
 
カミさんは、初めこそ知らぬ人に対する不審そうな口ぶりでしたが、「へえっ！」と驚嘆するや、申し訳なさそうで丁寧な口調に変わりました。
 
どんな失敗をしでかしたのやら？この後の彼女の言い訳に、何て切り返してやろうか？などと、てぐすね引きながら受話器を置くのを待っていました。
 
「お父さん！マイナンバーカード置き忘れたでしょ？警察から電話があったわよ！」
「ええっっっ！」（「サザエさん」のマスオさん風に）

たしかに、私は数日前に提出書類の必要があって、免許証とマイナンバーカードをＢ５判用紙１枚にコピーしました。免許証はちゃんと持っているのに、マイナンバーカードを回収し忘れていたとは…。思いもよらない、いやあり得ない出来事でした。それにしても、忘れ物が戻って来る良い国です。
 
「君ではなくて、俺の方だったのか！」
海馬君も私も、大いに恐縮しました。いや、委縮しました…。
 
私の物忘れは、最近の事と思っていましたが、随分前からだだったんだなと思い出した次第です。トホホ…。

※画像は、クリエイター・kaeruco ... ((( ∧(◉ _ ◉)∧さんの、タイトル「スティッキーズが素敵ぃ」というオジサンギャグも見事な１枚をかたじけなくしました。お礼申します。