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No.443 新聞発行150年目のお祝い

家庭とクラス担任のコミュニケーションを図るために、「何でもYELLOW(言えろー)カード」という黄色いカードを採用していました。お互いが遠慮せずに言いたいことを言える「イエローカード」は、そのうち保護者から「イヤ(嫌)ローカード」と揶揄されることもありましたが、中には、やり取りを楽しませていただいた親御さんもいました。

「毎日学級新聞が来ないのは寂しいので、夏休み号を出して欲しい。」
という励ましとも、脅しとも思えるイエローカードを頂きました。夏休みの間だけでも、むくつけき担任と顔を合わせずに済むと半ば安堵している生徒たちにとって、休み中まで担任の顔がちらつく通信は、正直言って有難迷惑ではないかと思ったりもします。

毎日、無い知恵を絞り出すようにして綴った学級新聞です。この辺で私も心身ともに充電の時をいただいて2学期に備えたいとたいと思っていたので謹んでご遠慮申し上げました。どんな可能性があったかもしれないのに、チャンスを潰したことを今ごろになって惜しんでいるような次第です。

私は、元号が平成となった1989年4月から毎日学級通信を書き始めました。自分の中で、何かを変える契機にしたいと考えたからです。20年以上続けた中でも忘れられないのは、3年間受け持った同じクラスの子のお父さんが、
「3年間分のこの学級通信を、娘が結婚する時に嫁入り道具として持たせてやりたい。」と言われたことは、生涯忘れないと思います。

1872年 (明治5年)の今日、現存する中では日本初の日刊新聞『東京日日新聞』(現在の毎日新聞)が創刊されました。毎日新聞発行150年目に当たるそうです。それこそ、毎日発行して150年、日本国の歴史や文化や生活を刻み続けて来ました。近代日本のすべてが網羅されているような、すべての歴史の先生ともいえる存在です。心からお祝いを申し上げ、今後のご活躍ご精進を祈ります。

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