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【書評】未来の年表を読んで。生き物と人口減少との関わり。

初note、初テーマが書評なのも自分らしいということで。
「未来の年表」を読んで想定すべきことと生き物好きと掛け合わせた話を 少しずつ書こうと思います。

人口減少日本でこれから起きること

本文は日本の人口比率がそのままスライドした場合の単純な年齢構成変移、それによって起こる社会的な変化が主に述べられています。
表紙を見ただけでも今後起こり得る事象の重大さが分かるかと思います。
(実は既に2020年だと女性の半数が50歳超えを迎えていたりします)
未来を考える際の基礎として仕入れておくべき知識が多く書いてあります。

要約すると、人口が多いのは団塊の世代(1947~1949年生)、団塊ジュニア世代(1971~1974年)なので、高度経済成長期に団塊の世代と共に積み上げてきた生活様式・社会システムに終わりが来るということ。

具体的には高齢者が多い一方で支える若者が少ないため、介護施設でも人手不足で受け入れられない高齢者、その結果の独居老人(多くは平均寿命の長い女性)、認知症患者等が増加すると推定されています。特に、人口が集中している都心があと10年掛からないうちにそうなります。

地方はどうなる

自分は千葉県館山市に住んでいます。2020年3月1日現在の人口は46,109名。
1950年がピークで59,424名、2010年でもまだ49,290名いました。
館山市のデータでは2040年には34,992名になると推計されています。

この推計は人口比率が根拠なので、ほぼ間違いないデータかと思います。
天変地異が起きて館山にしか人が住めなくならない限り、避けられません。
そして、2020年から2040年の20年間で減少する人は間違いなく団塊の世代の方々です。想定すべきは高度経済成長期の生き証人と呼べる方々がこれから激減する事実です。

生き物目線だと

生き物と人口減少も密接に関わってきます。自然保護という概念ができる高度経済成長期より以前には、山に入り燃料となる木を伐採すること、肥料となる落ち葉を残らず回収すること、牛・馬の餌となる草を刈ってくることは暮らすために必須で、毎日のように複数名が山へ入っていました。戦前戦後の山は丸裸で、尾根上にポツポツとまばらにマツ等の建材が生えていた風景が広がっていました。

里山と呼ばれるその山には、今では希少種となった種類の生き物が多く生息・生育していました。現代の自然保護では、それらの種類を守るために食草となる草を植えたり、産み落とされた卵を人工的に孵化させて育てたりします。ただ、そもそもの里山を維持していた人たちが減少して、山が放棄されている今ではいくら種類を守ろうと暮らす環境が無いため、どこかでひずみが出てきます。

どうすべきかは人それぞれかと思いますが、自分の考えていることは今後の記事で少しずつ整理して残して行く予定です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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