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お題 : 紫陽花を

天(あま)高く

夏至の前から咲き始め、夏の終り頃には旬を終える紫陽花。
雨の水瓶みたいな数千種類ものガクに人は世界中で魅了されています。
暑さの厳しい日々(インドの異常気温は心配)が始まりました。
また、沖縄は梅雨に入り例年とは異なる雷と雨の降り方に驚きを隠せません。
その中で焼けず朽ちず咲き誇る紫陽花にアタイは勇気を頂く気持ちに成ります。
紫陽花を愛でられる時に感謝です。

高3の夏、アタイはLUNASEAの終幕を前に志望校を変え、周囲からの手のひら返しに耐え続けながら塾とLIVEで青春の濃紺な時間を過ごしました。そこに恋や優しい甘さは無く、自らのただただLUNASEAへの狂った愛情と縋る姿が有り、空を見上げた記憶は一日も有りません。紫陽花の事を愛でる事も無く、庭の背景の一部分で生物の中に出て来る問題の花弁かガクかの1つでしかありませんでした。あの夏の緑色の生物のドリルや赤本の問題は今も無駄に憶えているのに、それ以外は靄がかかったかの様な記憶です。

今、アタイはようやく空を見上げたり、あの時の生物に出て来た花々の生の変化を楽しむ事の中で生きています。若い時だけが青春じゃ無い。色んな青と芽吹きを知ってこそ、堂々と青春じゃ!なんて考えた次第です。うふふ。

#シロクマ文芸部

小牧部長様、提出致しま~す•*¨*•.¸♬︎

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