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-B-起承転結 まとめ読み

~まとめてみました~

風が吹き抜け、太陽が肌にじりじりと照り付ける。
今年は猛暑になるらしい。
海に行きたいと思った。
輝く海と、その水平線に浮かぶ白く大きな入道雲。
夏がやってくる。
生涯忘れることのない夏が。

夏の海
僕には似合わないと思って居た。
でも勇気を出して良かったよ。
水着の後ろ姿でもその声で分かる。
高校3年間
ずっと憧れ続けた君だって事。
これ
運命だと想っても、神様許してくれますか。

まさかと思った。
君が僕の名前を知っていて、今日一日をこうやって一緒に過ごす事になるなんて思いもよらない事だったから。

今日だけの幸せでもいい。
後悔なんて無い。

……そう思ったのに……

どうやら僕は欲深くなった模様です。

別れ際、僕は彼女にLINEを聞こうとした。

その時彼女は耳まで真っ赤になりながら
「ねぇ、学校でいつも私の事見てるでしょ」
そう言ってニヤリと笑った。

僕は驚いてどう返事するのがマストかパニック状態となっていたら
「だって、私も見てるから、君のこと」
……僕は呆気にとられつつ咄嗟に
「好きです。3年間、入学式の一目惚れからずっと好きです!」
そう口走って居た。

僕はそんな自分に驚いて居たら、更に驚いた事に
「私も入学式の日からずっと見てた。
だから、こちらこそこれからよろしくね」
彼女はそう言って今迄で最高の笑顔を魅せた。

今でもあの日の事を想い出す。
10年経って苗字も重なり僕等は今もあの日と同じに幸せだ。
あの日を僕等は記念日にしていて毎年恒例であの海辺へ通っている。
今迄一度も天気が崩れたりしないのは奇跡に違い無い。
-[完]-

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