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いとをかし人生録塾


私は敬語が大嫌いだ。

この文化だけは、
時代が止まって見える。


尊敬語と謙譲語と丁寧語
一度は小学生で習う言葉遣いだと思う。

あれは一体いつ、誰の何のために
それをなんで小学生の頃に
呪文のように憶えさせられたのだろう。
そして、大人になるとそれが当たり前になる。

なんでだ?
何と私を分けているのか


そもそも言葉遣いとはなんだ

そんな遣いになるために
私は大人になったのではない。

隋との外交以外に
必要性を見出せない

私は妹子じゃないはずだ


誰に教えてもらうでもなく
両親のことを私は心から尊敬しているし、
きっと言葉じゃないところが
そう思わせてくれたに違いない。


変な言葉を使いこなすよりも
真心を駆使したほうが絶対にいい。





























とは言いながら








今日も明日とて








皆々様を御謙譲する次第であります
























心裏腹です














めんどくさ
















しょーもな






























恐らくなのですが、

"めんどくさい"は

私の放った敬語の向こう側に居る。


そしてそれは


"しょうもない"を追加して

私の元へ帰ってくる













ともすれば、

やめろと言われても
敬語で話すべきなのかもしれない。

力んだ世の中には
敬語というスライダーでいけ

ドームの天井に突き刺さるような
たっかい内野フライを
確実に取ればいいだけのことだ


今こそ、敬語を使い、
ラスト一球
真心ストレートの大一番で
超巨大デブ猫被りフォーシーム




















どうでもいい話の途中に
大変申し訳ないのですが、


友達のことはあだ名じゃなく、
さんをつけて呼んでください。

という先生のあなたの友達について教えて下さい。

そこにセンスの塊ネームがあるとしたら
土下座だって致します。



古文を教えてくれた先生の
あなたの奇行歴を教えてください。
物語について話したいことはわかりますが、
そんなことの前に
あなたの真っ黒な一句で私をその物語へとイザナってほしいのです。

因みに私はそれを話しの掴みと呼んでおります。

つまらないのはきっと
物語のせいではないのです。


どうぞ、
お笑いの学校に行ってください。



とはいえ、寝たのは大変申し訳ございませんでした。




子供の頃から
大人たちのしくじり
ビーバップ話が好きだった。

眠れなくなるほど好きだった。


お母さんが
元カレにフラれて海に身を沈めようとした驚愕の真実

近所の兄ちゃんの初ボーナスが
りんごだった逸話

焼酎ボトルに入っているのが水だと知らず、3時間後に千鳥足で帰って行った近所のおっさんの伝説

ゴルフのスパイクが芝から離れず、底だけをゴルフ場に残してきたお父さんの友人の神話




他人の身に起きる、
予想もつかない現実の

その断片の数々が

たまらなく愛おしい。


奇跡を生きた1話を
ラジオのように聞き流していたい












この身ひとつでは
到底経験できない話を
到底起こり得ない話を

もっともっと知りたい












バックパッカーから世界史を

路上ライブの歌手から音楽を

一夫多妻制の女性から愛を

障害者から現代社会を

パチプロやダーツのプロから数学を

芸人から学活を


教わりたかっただけなのです。


そこに人生を賭けた人たちの
その目に映ったものを
分けてほしいのです。


どうせ生きるなら
人間本来の魅力に
徹夜で笑っていたいのです










































敬語を覚えるより


たったひとりを笑わせられる方が


絶対に難しいのだから。

oki

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