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だからなんだ、ぼく原始人


2112年、ついにタイムマシンが完成しました。

発明者のモキシートアベル博士は、原始時代にタイムトラベルしました。

博士は、「歴史の教科書とは違う新事実が待っているかもしれない!」と意気込んでいました。

博士は、ジャングルを探検し、ついに原始人をみつけました。

そこには、男と思われる原始人が一人いました。

手には木の棒を持ち、獲物を探している様子でした。

博士は、原始人が、歴史の教科書通りの見た目であることに、感動しました。

しかし同時に、なんだかつまんないなという気持ちもありました。

博士は、茂みの中からしばらく原始人を観察していました。

すると、なにか違和感があることに気づきました。

なんなんだ、この違和感は。

歴史の教科書とはなにかが違う、、、


ん?

博士はリュックサックから双眼鏡を取り出して、原始人の顔を見ました。

ひ、ひ、、、、


  ひげが整っているッ!?



博士は、大慌てで現代に戻りました。

翌朝、新聞の見出しには、大きな文字で、「原始人は髭剃りの技術をもっていた」と書かれていました。

その日から、歴史の教科書の原始人のイラストの髭はきれいに整えられ、学校でも、「原始人は髭を剃っていました」と教えるようになりました。


モキシートアベル博士は、「原始人が髭を剃っていたことを発見した博士」として、後世に名を残しました。

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