筋トレしすぎて骨折した話

医師は僕に問いかけた。


凝り性ですか?


僕は凝り性なのかもしれない。何かに熱中してそれが習慣化するとやらないと気持ち悪くなってしまう。今回は筋トレ、とくにHIITだ。タバタ式トレーニングというやつなのかもしれない。20秒間全力で動き、10秒間休憩する。これを4分間やる。筋トレをする目的はムキムキになりたいということではない。心拍数を一気に160くらいまで上げることで脳を活性化させることにある。心拍数をそれだけ上げるにはHIITが向いているからだ。


僕がよくお世話になっているのはこの動画


何がいいかというと自宅でできる。仕事に家事育児。ジムに行く時間なんて微塵もない。それでも自宅、いや、地球というジムでしっかりと筋トレができるHIITが超お気に入りだ。

さらに僕はプチ断食も取り入れている。そのため基本的に朝食は抜きだ。以前は朝食を抜いて朝イチから全力でHIITをやっていた。そしたら精密な血液検査で、「運動しすぎです。朝食抜いてそんなに運動してるんですか?」と言われた。「アホなんですか?」と心の声が聞こえてきそうだった。

ということで、それからは11時頃にバナナを食べて11時半ごろから筋トレすることにした。さらに毎日筋トレをすると筋肉が修復されないという話も聞いたので週に3日だけにした。完璧だ。これで思う存分HIITができる。

そう思ってHIITライフを楽しんでいたところ、足が痛くなった。左足首上の外側を押すと痛い。大したことないのかなと思っていたが1ヶ月程経っても治らない。ということで整形外科に行ってみた。レントゲンを撮ってその写真を見せてもらった。我ながら綺麗な骨だ。全く問題ありそうにない。そこで医師からこう告げられた。


微妙に骨折してますね。


え!?骨折!?


骨折なんて人生で一度もしたことがない。骨折なんてしたらレントゲンにヒビが入ったのがはっきりとわかるものだと思い込んでいた。微妙な骨折とやらはそういうものではないらしい。足に負荷をかけすぎて骨にヒビが入りその骨が修復してどんどん骨が太くなって骨と骨の間の隙間がほとんどなくなっているとのことだった。レントゲンとやらは、素人には全く理解できないものらしい。

かくして僕はリハビリに通うことになった。なぜ筋トレをして体を痛めてリハビリをするのだろうか。なに?アスリートなの?アホリートなの?

何かに没頭することは大切なことだ。何かを習慣化して毎日続ける。素晴らしいことではないか。だが凝り性は危険だ。気づいたらのめり込んで自滅している。アリストテレスは言った。「幸福は両極端の中庸に見出される」

凝り性の後遺症、早く治します。

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