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企画 「いい企画」なんて存在しない(高瀬 敦也)を読んで

【感想】
企画の作り方というよりかは、企画とは何か?を捉えた一冊。
ユーザー、消費者、生活者の違い。は非常に勉強になりました。
単語の組み合わせではなく、人の組み合わせで企画を考える。
今までのヒットの要素を置き換えて考える。
人のどんな普遍的欲求を刺激するのか。を考える。
主語を反転させて考える。
本質的に観たいものは希望である。
損失回避、今見ないと。の理由を作る。
フリ、共通認識の重要性。みんなが知っているものを企画にしよう。
そして、頭の中に映像が浮かぶことが企画にとって重要な要素。
上記が特に良かった部分です。
それにしても初期配属がスポット部だったなんて。夢があります!笑

当たる企画とは嫌われない企画
バズる企画とは尖った企画。

決める。ということが企画である。

自分で決めてからのストレスとそうではないストレスは大きく違う。

制約は企画の種になる。コンプライアンスも種

待ってもらうためにもマネタイズ
スケールするためにもマネタイズ
続けるためにもマネタイズ

企画の結果コンテンツが生まれ、
コンテンツが溜まり、メディアになる。

ヒットを見ることで、組み合わせの手札を増やし、比喩することで伝えやすくする

腐女子だって一般化する。
BLだってそう。推しという文化に昇華された

情報を発信することで情報は集まりやすくなる
久しぶりな人と会うことで企画の種は詰まっていく

雑談は対面で15分

企画はストックできる

TwitterはRT数を見よ!

そこに共感が現れる。

素人の規格と揶揄するのは間違い。
いまの時代誰かしらに刺さる。量があれば、質を感じる人が生まれる時代。

ユーザーは既存の顧客。よく知っていて使ってくれる人。
生活者はまさに全体。
消費者は買う可能性があり、準備がなる人
ここの定義が大事。ユーザーは移り気な現代の中でほぼ居ない。

生活者から消費者になるとき、そしてユーザーになるときのマインドを考えることが重要で、そこを刺しに行くべき

単語の組み合わせではなく、人の組み合わせ

ビール×椅子とかではなく、ビールが好きな人×椅子。のように、それに関連する人から連想ゲームする

人の欲求から企画は生まれる。

単なる単語の組み合わせではなく、なんの欲求を刺激するのかを考える

人の感情を捉えるのが企画だとすれば、その時代による強弱も捉える。

SNS→マウント、比較の心

人を起点に企画にする。そして人を企画にしてしまうもよし。

〇〇世代。のように人はくくりたがる。

それをどう打破していくか。しっかりとしたペルソナを描く必要がある

結果、人はゴシップ好き。

芸能人には興味なくても職場の不倫は好き。
自分は好きじゃないは、ゴシップの種類が合わなかっただけ...

プロスペクト理論。損失を回避したい生き物。

健康になるより、病気になるかま刺さる

本質的なメッセージは希望。

未来は良くなる。将来は明るいと言い切るのが大義

今の日本の本質はデフレと孤独。

その中で企画を生み出すことを理解する必要がある。高いものが悪になり、承認欲求やつながりに依存する世界に人は生きている。

人にお願いしたら任せろ。巻き込み力とはお願い力。
誰かを演じる気持ち。自分らしくではなく、そんな奴を演じる。

フリの効いた企画

みんなが知ってる共通認識をフリにする。
にほんむかし話の続き
その後、は企画を生む魔法のワード

みんなが知っているものの価値。

知りたいことだけ知る時代に、みんなが知っているという価値は上がる。
例えば、それはキャラクターじゃなくて地名でもいい。
銀座ものがたりとかね。

企画とは感情を振れさせること

自分をペルソナにする。自分が刺さるものを考える

置き換えるという手法

街行く外国人にインタビューの、要素を置き換える。
それを山の外国人にしたりとか。
昼を夜にしたりとか。
ナイトプールやライスバーガーもそう

既視感は悪ではない。新しすぎるとハードルが高い

確かに、何でなかったんだ?という置き換えを見つけるべし

昔からある事を完全に置き換える言葉をつくる。
ビニール畳とか。インパクトは大きい、けど伝わりづらさもある

主語の逆転

ドリンクが飲める本屋→漫画喫茶?

企画に必要な違和感

大きさ、カタチ、色、急に。などを使って企画の中に違和感を作る

内容よりも、画になるか?
企画もそう、ビジュアルが大事

参加型規格の罠

誰も参加したいと思っていない。参加のハードルを極限まで下げ、自分が主役になれれば酸化する

めんどくさくなったので双方向企画が成立したのに、またSNSでめんどくさくしてどうする!
現代人は主人公気質。セルフプロデュースに役に立つというモチベを刺激する

世界観を上手く使う

教室、物を教えるというフォーマットとか

宇宙人が好きなラーメンというだけで、ただのラーメン特集が世界観を帯びる

ダジャレは企画の宝庫

タイトルをまず決めるのもあり

パワーワードを活用。

カニ、ハワイ、肉。
ちなみに最強パワーはイマ!
今性が重要

ロゴをちゃんと作ること。

企画の良さを伝えるためのテクニックも必要。
漢字ひらがなカタカナ。このバランスを見極める。
平易なひらがな。権威な漢字。スタイリッシュなカタカナ英語

どんなワードがその企画で押さえられるのか?

逃走中。であったり、強いワードを取りに行く企画という視点

お金、食、性欲、ナショナリズムの4つの欲を指すことが大事

ランキングという最強のシステム

最後まで見ないと損欲を掻き立てる
そして、二択。半分当たるという不確率さとのバランス

選択肢の数は少ない方がいい。決定麻痺。
ジャムの法則

ライバルを作る

自己投影したものを応援したくなる

物の価値を高く見せる。

低いものを高く見せるエッジに人は価値を見いだす

アメトークに学ぶ、括ることこそ企画

人を記号にする。

売れない45歳芸人よりも、高円寺に住む一人暮らしの夢追い45歳の方が共感される。つまり、レッテルを貼ることが大事。

ストックコンテンツの価値は、
今じゃないけどいつか当たる可能性があるものを残しておけることにある。

またストックこそ価値があるものもある。
普遍性、時間の変化、シリーズなど

YouTubeは学び欲を突いている

過去から語られているものは価値が有る

むかし話、勧善懲悪、歴史という根拠を企画に宿す

企画のゴールを描く

単発?レギュラー?単発で求められる分かりやすさ。
その後のレギュラーに耐えうる構造。
逃走中であれば、クロノスというシステムで密告中など様々なシリーズを展開した

世に出すという強い気迫を持てた人だけが世に出せる。
出せる機会があるならすぐに出した方がいい。

実現するまでのプロセスで企画は変わっていくもの。

ブレストはできれば2人で。

大事な共犯者になるし、3人は効率が悪い

相手の頭に企画の映像が浮かぶこと

企画のイメージじゃなくて、映像まで想像させる

企画書は見せるもの
写真や動画を使って、映像を浮かばせる。

その上で、文字もフォントサイズも変える
プレゼンではない!!

仮タイトルは大体そのままいく。

というかタイトルに内容が寄り添い始める

企画の仕事の場合、
依頼側も作り手も答えがない場合が多い。その場合、無限の可能性を潰す作業になる

企画は生物。新鮮なうちに出していく

まずは企画をググる

同じ企画があってもいい、それが有名かどうか?
なぜ無名なのか?そこからチューニングする。
見せ方次第で差別化は出来るので、差別化に呪われない

観測気球、ガイドの重要性

トライアルをして、反応を見るということの重要性
まずオチを見せる。タムパに耐えうるために。
現代ではフリを満喫はしてくれない。
逆にオチがあればフリも安心してノレる

仲間を集め、金を集め、アウトプットする。これが企画なのである

企画を否定するのではなく、その意図を聞くことが大事?

面白いという言葉を、安易に使ってはならない。

ロジックがハマらないのか、それとも好き嫌いなのか?

企画者を育てたい場合は、誉めと指摘。
そうではない場合は完全な指摘。

昔やったからは、NGにならない。

企画者やタイミングが違えば別もの

大義がひとを動かす

企画力とは、インプット力、結び付け力、多産力、巻き込み力、やり切り力

ビールと椅子ではなく、ビールを飲んでいる人の気持ちと椅子に座る人の気持ちを考える

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