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かみ合わせって、大事ですよ

かみ合わせと聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
かみ合わせが悪い、歯並びが気になる、痛くて食べることができない・・・
歯医者さんに来院するきっかけとしてよくあるお話です。

今回は、かみ合わせの問題や治療法について説明いたします。

  1. かみ合わせとは?

  2. かみ合わせが問題で、よくある症状

  3. かみ合わせの治療の種類

  4. かみ合わせのメインテナンスの必要性について



1.かみ合わせとは?

・咀嚼

はい、では早速お話ししていきたいと思います。
私たちは、上顎の歯並びと下顎の歯並びが接触して食べる事ができます。
それを「咀嚼」と言います。

上下の歯が効率的に接触することによって、
食べ物が細かくされ唾液と混ざることによって飲み込みやすくなります。

しっかりと、咀嚼された食べ物。

つまり、第一の消化液である「唾液」により流動的にされた食べ物は自然と喉の奥に運ばれ、飲み込まれます。

もぐもぐ、ごっくん

・TCH( Tooth Contacting Habit) 歯列接触癖

しかし、食べている時以外にも上下の歯の接触は起きています。
むしろ食べている時以外の時間の方が長かったりします。

歯と歯が接触している、すごい力で噛み締めていることに気がつくなど
知らぬ間に歯と歯が「カチカチ」と触れています。

1日のうちでその回数たるや結構な頻度なんです。

・かみ合わせ

この上下の歯の接触の仕方が、人それぞれ異なります。

例えば、前の方の歯だけが接触している方
奥歯だけが接触している方
左右どちらかが接触している方

お口を閉じた時に、全体で均等に接触するかみ合わせが理想ですが
なかなかそのような状態である方は珍しいですね。

というのも、歯並びが良いとか歯の磨耗が少ないとか色々な条件が揃っていないとならないからです。

・食いしばり、歯ぎしり

日常生活の中で、この異常なかみ合わせがとても多く存在しています。
実は、精神的なストレスも大きな原因とされています。

食いしばりとは、垂直的に異常な咬合力(噛む力)が歯にかかります。
歯ぎしりとは、水平方向に異常な咬合力(咬む力)が歯にかかります。

どちらも、歯や歯の周りの組織を傷つけてしまいます。


2.かみ合わせが問題で、よくある症状

かみ合わせが原因で起きる症状は、多種多様です。
その中でもよくある症状をご紹介します。

・しみる

飲み物をお口に含んだ時に、「ズキッ」
歯ブラシをした時に、「チクッ」

これはよく虫歯になったんじゃないか?と不安になる方は多いと思います。
しかし、この沁みる症状の原因の多くがかみ合わせに起因しています。

・噛むと違和感

食べている時に、「ん?なんか痛いな?」
でも、しばらくすると治ってる。

朝食の時に違和感あったけど、夕方には治ってた。

これも、かみ合わせが原因だったりします。

・あごが痛い

口を大きく開けると、顎が痛い。
顎の動きが悪くて、ガクガク音がする。

いわゆる、「顎関節症」という状態になっています。
これもかみ合わせが関係しています。

・歯が折れた、割れた

突然、激痛が走りその後もとてつもない痛みが続いている。
舌で歯を触ると、歯がプラプラ揺れている。

これは、一番起きてほしくない状態ですね。


3.かみあわせの治療の種類

・咬合調整

かみ合わせの治療で、最もシンプルで侵襲の少ない治療法です.
噛んだ時や歯軋りをした時に他の歯よりも強くあたる部分を調整します。
そうすることで、かみ合わせの異常な力が一本または数本の歯に集中している状態を改善します。

→メリット:短時間かつ低侵襲、保険適応
→デメリット:多少なりとも歯を削る必要がある

・マウスピース

主に上顎に装着します。
要は歯の咬む面を保護することで、歯が傷つくことから守ります。
それだけでなく、歯にかかる異常な力を分散することで炎症から守ることができます。

→メリット:装着するだけ、保険適応
→デメリット:違和感がある、調整が必要

・レーザー治療

レーザー治療の効果の一つに炎症を取り除き、自然治癒力を向上させる作用があります。
炎症を起こしている歯や顎関節にレーザー照射することで、炎症をコントロールできます。

→メリット:低侵襲、短時間
→デメリット:自費診療の可能性あり、数回の照射が必要

・高周波治療

高周波には、血行促進作用や疼痛緩和作用があります。
高周波治療を行うことで、痛みや違和感のある部位を改善します。

→メリット:低侵襲、短時間
→デメリット:自費診療の可能性あり、数回の照射が必要

・ボトックス治療

「ボトックス」と聞いて美容領域の施術のイメージをお持ちの方も多いと思います。ボトックスは神経筋機構という筋肉の動きに関する部分に作用して異常な筋肉の緊張を和らげることが出来る治療になります。

施術をすることで、異常な筋肉の動きによる歯や顎関節のダメージを軽減できます。

→メリット:咬む筋肉に直接作用することができる
→デメリット:自費診療、施術できない方も存在する


4.かみ合わせメインテナンスの必要性について

「メインテナンスに来てくださいね。」と歯医者さんで言われたことがある方も多いと思いますが、どうして必要なのかと思う事はありませんか?

メインテナンスの必要性について、患者様にしっかりとご理解していただくことは私たち歯科医療従事者にとって責務です。

必要性を感じなければ、人は行動を起こすことはありません。
なぜ、必要なのか?メインテナンスをしたらどんなメリットがあるのか?
当院では、そういう細かいところをしっかりと患者様へ説明させていただくよう心がけております。

・かみ合わせのメインテナンス

メインテナンスでよく行う施術は、お口の中のクリーニングが主な内容にされているクリニックが大半です。
ですが、私が考えるメインテナンスは汚れ(プラーク)を綺麗にする事よりもかみ合わせのバランスをチェックすることに重きをおいています。

なぜなら、国民病ともいわれる「虫歯」や「歯周病」はプラークだけが原因で起こる訳ではありません。

様々な要因が相まって、「虫歯」や「歯周病」になります。

その要因の中に「かみ合わせ」も重要な要素として間違いなく存在します。
虫歯の治療をしても、何度も詰め物がとれる。
歯周病の治療をしても、何度も歯茎が腫れる。

このような経験をされている方で、かみ合わせの状態について説明をされたことがなければ、まずかかりつけの歯医者さんで(緊急の状態を除く)かみ合わせのバランスを確認してもらうことを強くオススメします。

私たち人間の臓器は、365日24時間稼動しています。しかも時に酷使しています。お口の中にある歯の環境もなかなか苛酷な環境です。

温度変化が激しく、強い力が常にかかり、10億以上の細菌にさらされ、かつジメジメしている。

このような環境の中で、私たちの歯は細菌の侵入を必死に抵抗し、咀嚼をし、異常な咬む力に耐えているのです。

「第3の歯」といわれるインプラント治療も多くの方がメリットを享受できるようになりました。
ですが、ご自分の天然歯に勝るものではありません。

生涯、ご自分の歯で咬むことが出来る。そんな未来にこのお話がすこしでもお役に立てれば幸いです。

医療法人大川歯科医院
理事長 大川孝平


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【 噛める喜び、創ります 】
群馬県太田市の歯科医院 厚生労働省高度再生医療認定医機関
インプラント・リカバリー かみ合わせ専門医院
IDIA アメリカインプラント学会 認定医・専門医・指導医
医療法人大川歯科医院 理事長大川孝平
住所:群馬県太田市矢場新町118-4
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