自己紹介と留学の経緯

自己紹介をしようかと思います。

私あおは、都内のリハビリ病院で作業療法士3年目(25歳)として働いています。優しい上司に気楽な同僚で、毎日楽しくやりがいのあるお仕事をさせてもらっています。

さて、私が留学をしようと思った経緯についてですが、大きく分けて2つあります。今回は1つ目についてお話しします。

(1)予防医療を学びたいと思った。

新卒からリハビリ病院で働き始めたわたしは自分が患者さんたちにリハビリを提供することで笑顔で退院していく様子や元気になっていく姿を見て、「この仕事は価値のある仕事だなあ」とか「人が良くなっていく過程ってすごいな」と忙しいながらも感動の日々を過ごしていたのですが、それから1年半後あることに気づきました。

再発を繰り返す患者さんが多いこと、同じような生活習慣を持つ患者さんの入院が多いこと、そしてなかなか言いにくいのですが障がいの重い方は自宅に帰るのが困難であるケースが多いことです。

最初はそれに気付いた程度でそれ以上は何も思いませんでした。しかし、実家に帰ったとき、両親や祖母の年齢に伴う変化を目の当たりにして自分の両親もいつかは病気やけがでリハビリを受ける日が来るのか・・・?と考えるようになりました。

実際にわたしの父はわたしが物心つく前に脊椎疾患(原因不明)で若くして退職しており、今は普通に生活できていますが免疫力が他人よりとても低くすぐに寝込みます。社会的なつながりも希薄です。母も最近退職したのですが、肥満気味で良い健康状態とは言えません。体重が重いため最近ちょっとしたことで半月板の損傷もしました。実はわたしの姉も病院は異なりますがリハビリスタッフとして働いており、両親は疾病を引き起こす要因がたくさんあるから介護は免れないというような事をほのめかしていました。

病院では患者さんたちがどんどん良くなっていくところをたくさん見てきましたがそれと同じくらい、状態が変わらない・入院期間で認知機能が低下して家に帰れないケースも見てきました。

リハビリをする者として言うべきではないと思うのですが、一度大きな損傷を負った身体は回復はしますが元どおりになりません。入院中や退院後に以前とは違う自分を受け入れて充実した生活ができる方もいらっしゃいますが、そこまで至るのにも本当に時間がかかります。回復しても、誰が介護をやるのと家族の仲が険悪になることもあります。

話は戻りますが、このような事実に気づいて、家族を未曾有の病気や怪我から守れるのはまだ何も深刻なことが起きていない今のうちだと思ったのです。防げることは防ぎたいと。

決してリハビリを否定しているわけではありません。疾病や怪我を防ぎきれないことも多いですし、リハビリは今の時代に必要不可欠だと思います。しかしそれと同時に、リハビリしなければいけない状況を作らないことも重要だと思うんです。

どうすれば、リハビリがいらない状態を作り出せるのか。

そこでたどり着いたのが予防医療です。病気を防げる可能性があるなら、そこに全てを捧げたいと思いました。

日本は世界的にも医学レベルが高く、ハイスキルなお医者さんたちがたくさんいるのは確かです。しかし、予防に関してはアメリカやヨーロッパが先端を走っている印象です。単純ですが、そこに行ったら正しい、しかも最先端の予防の知識技術が手に入るのではないかと思い留学を決意しました。

長くなったので今回はこの辺りで終わりにします。次回は二つ目の経緯についてお話しします^^



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