陸上競技改革案ver1、8章地域の実業団対抗選手権
この章では地域の実業団対抗選手権について話します。
現在の地域の実業団対抗選手権について
まず4章でも触れましたが実業団「対抗」選手権なのに対抗である意識を感じられません。
はっきり言って実業団限定の記録会と何ら変わらないと感じています。
そしてこれはグランプリシリーズについても言うことができ、「レベルの高い記録会」としか感じられません。そのためグランプリシリーズは廃止とします。
新しい実業団対抗選手権
まず「チーム競技陸上」の大会にします。
そして現行年に1回ですが、年2,3回開いてシリーズ化してもよいと考えています。
そして地域ごとに予選を行い上位チームが全日本実業団対抗選手権に出場できるようにします。
そもそもチーム競技陸上とは?
iaaf scoring tablesに順位点を加算してその合計得点で競うようにします。
そして種目数は男女合計10~15種目程度にして3時間以内で終わる試合にします。
さらに走高跳、棒高跳といった時間のかかる種目は総試技回数を減らすことで時間短縮を狙います。
とにかく興味のある選手、チームが出ていたらふらっと見に行けるような大会を目指します。
現行の大学の対校戦に記録が絡むと考えたらよいでしょう。大学の対校戦でも積極的に採用してもらえるとよいと考えます。
チーム競技陸上がもたらすメリット
一つの実業団に短距離跳躍投擲など幅広い選手を入れる必要が出てきます。そのため今まで支援の乏しかった種目まで支援が行き届くようになると考えます。
また3時間という短い時間で終わるので所属する会社が応援しに行くという文化を作りやすいと考えます。
またチームとしての一体感も生まれそのチームに所属しているんだという仲間意識などにもつながります。
そして個人よりもその実業団自体がフィーチャーされ、会社としてもイメージアップ、知名度アップにつながりやすいと考えます。
考えられる問題点と解決策
1、特定種目の選手だけ所属する実業団などはどうするのか?
規模の大きい会社ならば学生時代に他種目をやっていた人も一定数いると考えられるます。そのためその人たちに競技復帰をしてもらいます。
なにも全員に今の実業団のような支援をする必要性はないです。初めは定時で上がって練習する時間を取れるようにするなどの小さな支援だけでよいと考えます。
そのような小さな支援をする会社が増えれば日本陸連の目指す「アスレティックファミリーを2040年に300万人にする」という目標にも少し近づけるかもしれません。
2、規模の小さな会社はどうするのか?
連合チームとしての出場を認める、もしくはクラブチームを設立してそこに協賛という形でかかわるようにすることなどが解決策として考えられます。
今の規定だと企業名を複数ユニフォームに入れるのができないのでそこは考える必要があるかもしれません。ただ違うユニフォームを着ながら同じチームとしても構わないとするなどやり方はあると考えます。
3、チーム数が多すぎるときはどうするのか?
順位点などを考える場合、短距離種目を1組で行うならば最大8チームとなります。
短距離は2組にするなどしても跳躍種目の人数を考えると16チームが限度でしょう。
それを超えるチームがある場合は
1、一部二部などに分ける
2、都道府県などで分割して開催
3、持ち記録の合計点で上位チームのみ出場可能にする
などが考えられます。
4、採用されなかった種目の弱体化につながらないか?
シリーズ化するならば試合ごとに種目を変えてもよいと考えていますし、年1回ならば年によって種目を変えればよいと考えます。
また長距離種目は駅伝があるためとりあえずは採用しなくてよいと考えます。
とはいえまだまだ草案段階
今年のニューイヤー駅伝は37チーム出ておりそのうち27チームがトップより10分以内にゴールしています。
これらのチームが企業から大きな支援を受けていると考え、1チーム平均10人いるとすると長距離選手は270人が企業より大きな支援を受けています。
マラソン、ハーフマラソン、10000m、5000m、3000mSC に均等に配分すると少なくとも1種目50人以上が企業から大きな支援を受けています。男子の他の種目でこれだけの人数が大きな支援を受けている種目はないでしょう。
それどころか他種目では日本インカレで優勝経験があるのに支援受けられなかったケースがあります。
その格差を解消するためにこのチーム陸上を考えました。
まだ改善すべき点は山ほどあります。だからこそこの改革案はver1なのです。「こうしたらいい」「ここは無理じゃないか」などの意見がありましたらコメントしていただけると助かります。
次章では全日本実業団対抗選手権について話します。
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