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【保存版】世界のEC上場企業50社まとめ

はじめに

 こんにちわ。YJキャピタル大久保です。YJキャピタルではEC領域全般を投資検討しておりますコマースメルマガも宜しければご登録ください。今回は世界のEC関連の上場企業を調べました。未上場のユニコーン企業は注目を集める一方で、上場企業は意外とまとめられていないなと思っております。上場企業はユニコーンとは異なり、財務情報やKPIが公開されているので、それらを分析することで、自分の事業にも繋げられる絶好の研究材料かと思います!
 ”crunchbaseでECommerce×IPO済”で絞ると大小含め400社に登る企業群がでてきてしまったので、今回は比較的大きい企業をご紹介します。

【保存版】EC上場企業

 現段階では50 社を記載しているのですが、保存版と名うっているので随時更新してまいります!なお、ココも入れたほうがいい!というお声ございましたら、ぜひお教えください!!

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共有用:https://docs.google.com/spreadsheets/d/16lENc77vTCAxQDtoXQngGNA7TRsFVJcPzghC9G7c2mU/edit?usp=sharing

調査の感想

 調べてみて思った感想を書きたいと思います。よく自分では3世代フレームワーク(勝手に作っているので、的外れのフレームの可能性も高)で整理することが多いのですが、今回調査して改めて色々なサービスがあるなと思いました。

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 第1世代はECの黎明期であり、「アナログ→デジタル化」が価値のある時代だったと思います。このときの勝ち筋は、商品を揃えて、価格を下げるという王道に近い戦い方であったと思います。第2世代になると、商品数×価格という軸に加え、「商材に合わせた探し方の提案」ができるか、が勝ち筋であったと思います。アパレルなら、ZoZoのwearのようなコーディネートから探せたり、家具ならWayfairのようなAR配置・画像検索・コーディネート検索といった探し方ができると言った具合です。

 そして、第3世代においては、独自の売る力/提案力」が重要になってきていると思います。一般的にお買い物は①目的型購買(これ買いたいと思って、ECサイトに行く)と②発見型購買(とりあえずECサイトいってみて、訪問後に需要が換気される)に分けられますが、発見型コマースが第3世代には多いと思ってます。そのアプローチ方法は多種多様になっており、エンタメコマース(ゲーミフィケーション、ライブコマースetc)や人と人とのつながりを活かすソーシャルコマース(会員制、共同購入、KOL)や、プロのスタイリストやコーディネーターが提案してくれる提案型コマースなどがあります。(参考ブログソーシャルコマース5大分類-満を持してのソーシャルEC元年へ

EC市場調査と第2世代コマース

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 ここで、もう少し第2世代について見てみたいと思います。上図は、過去にブログ化した「【令和元年度版】EC市場調査 ダイジェスト版」から抜粋した日本における商材ごとの市場規模・EC市場化率そして、今回調査の各領域の主だったプレイヤーをまとめたものです。日本においては、第2世代にあたるものが、数少なく、個人的には第2世代がこれからでも、でてきうるのでは、と期待しております!(取り組んでますという方はぜひ、ご連絡ください!✋)
 では、なぜ第2世代が少ないのか、という問いに対する個人的な現在の見解は、
  ①楽天/ヤフーが存在しているため(ネット世界)
  ②既存の小売店舗が優秀すぎるため(リアル世界)
の2つがあると思ってます。①については、米国ではamazon一強という背景があるからこそ様々な第2世代ECがでてきているのではないかと考えています。つまり、amazonが苦手な商材郡で第2世代のバーティカルECが立ち上がる余地があるという考えです。

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amazonと、楽天/ヤフーの違いは、商品・店舗ページのフォーマットが統一されているのか、いないのか、という点です。ユーザーとして使っていてもamazonでは同じ商品が何個も検索結果に出てこないため探しやすいと感じたことがあるかと思います。家電や、本・CDといったどこで買っても値段が同じもの(型番商品)にはamazonのようなフォーマットは強いです。一方で、アパレルや、家具、食品といったノンブランド品が多い商材(非型番商品)においては、楽天のような出店者が自由にデザインを決められる方が相性が良いといったことがあります。日本においては、amazonが苦手な商材郡も楽天・ヤフーでニーズがカバーされているので、第2世代ECが出づらかったのでは、というのが1つ目の考えです。
 ②については、a)コンビニ・ドラッグストア・スーパーなどがどこでもあり、かつ、b)各専門店の店舗接客クオリティも高く、さらに、c)既存小売が自社ECを頑張っている(オムニチャネルの取り組み等)ので、ネット発のバーティカルECが必要なかった、という考えです。
 以上2つの見解を述べたものの、すぐに反証事例を挙げることができるので、本当のところは、わからないですw また、これからまだまだ出てくると楽しみにしているので、商材特化のガリバーを目指している起業家の方とはぜひ議論していきたいと考えてます。


おまけ 中国企業

・Alibaba Group Holding Limited(中国)/時価総額:$581.568B

・Meituan Dianping(中国)/時価総額:$128.635B

・Pinduoduo Inc.(中国)/時価総額:$102.805B

・JD.com, Inc.(中国)/時価総額:$93.118B

・Vipshop Holdings Limited(中国)/時価総額:$13.388B

・58.com Inc.(中国)/時価総額:$8.087B

・BabyTree Group(中国)/時価総額:$2.491B

・Yunji Inc.(中国)/時価総額:$571.13M

・Ruhnn Holding Limited(中国)/時価総額:$246.489M

・MOGU Inc.(中国)/時価総額:$192.566M

おまけ 米国企業

・Amazon.com, Inc.(米国)/時価総額:$1.376T

・Shopify Inc.(米国)/時価総額:$113.363B

・Uber Technologies, Inc.(米国)/時価総額:$53.892B

・eBay Inc.(世界)/時価総額:$36.856B

・Carvana Co.(米国)/時価総額:$20.477B

https://investors.carvana.com/events-and-presentations

・Wayfair Inc.(米国)/時価総額:$18.701B

・Chewy, Inc.(米国)/時価総額:$17.946B

・Etsy, Inc.(米国)/時価総額:$12.607B

・Afterpay Limited(米国)/時価総額:$10.927B

・Lyft, Inc.(米国)/時価総額:$10.128B

・Chegg, Inc.(米国)/時価総額:$8.316B

・Grubhub Inc.(米国)/時価総額:$6.484B

・Vroom, Inc.(米国)/時価総額:$6.008B

・Qurate Retail, Inc.(米国)/時価総額:$3.447B

・SmileDirectClub, Inc.(米国)/時価総額:$3.042B

・CarGurus, Inc.(米国)/時価総額:$2.856B

・Stitch Fix, Inc.(米国)/時価総額:$2.559B

・Shutterstock, Inc.(米国)/時価総額:$1.246B

・Overstock.com, Inc.(米国)/時価総額:$1.146B

・The RealReal, Inc.(米国)/時価総額:$1.111B

・Revolve Group, Inc.(米国)/時価総額:$1.031B

・Groupon, Inc.(米国)/時価総額:$518.879M

・Casper Sleep Inc.(米国)/時価総額:$355.872M

・Blue Apron Holdings, Inc.(米国)/時価総額:$148.401M

https://investors.blueapron.com/


おまけ EU企業

・Delivery Hero SE(ドイツ)/時価総額:$18.112B

https://ir.deliveryhero.com/websites/delivery/English/0/welcome-to-our-ir-website.html

・Zalando SE(ドイツ)/時価総額:$15.612B

・Ocado Group plc(英国)/時価総額:$15.165B

https://www.ocadogroup.com/investors/reports-and-presentations/year/all

・HelloFresh SE(ドイツ)/時価総額:$7.855B

・Farfetch Limited(英国)/時価総額:$5.87B

・Just Eat Takeaway.com N.V.(オランダ)/時価総額:$5.678B

・boohoo group plc(英国)/時価総額:$5.187B

https://www.boohooplc.com/

おまけ その他エリア企業

・MercadoLibre, Inc.(南米)/時価総額:$49.003B

・B2W - Companhia Digital(ブラジル)/時価総額:$56.012B

・Jumia Technologies AG(アフリカ)/時価総額:$430.461M

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こういったブログも書いているのでよろしければ!


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