デザイナーズノート：キチキチキッチン
ゲームマーケット2024春に新作として出展予定の「キチキチキッチン」について、製作者視点でご紹介いたします。
（ゲーム自体のご紹介はこちらのnoteでおこなっています、ぜひこちらもご覧ください！）
リアルタイムわちゃわちゃ協力料理カードゲーム
まずはゲームの基本的なスペックは以下の通りです。
■プレイ人数：2～8人
■時間：30分
■年齢：8歳〜∞歳
■通常価格：3,500円＋税
■イベント特別価格：3,500円
■ゲームデザイン：Hisashi Hayashi (OKAZU)
■グラフィックデザイン：ryo_nyamo
こんな方にオススメ
料理や食べることが好きな人には特にオススメです！
あまり食べることに興味がない人は、わからない料理や食材が出てくるのが辛いかもしれませんが、正解を求めるゲームでは無くニュアンスで伝わればよいゲームなので、むしろ常識にとらわれないゲーム展開となって皆と楽しい時間を過ごせるかもしれません。
一緒に飲みに行ったりご飯に行ったりする友達と楽しんだり、または初めての人とやってもこんなに食べ物へのイメージが違うのかと感じて面白いと思います。
Overcooked!みたいな協力アナログゲームを
デジタルゲームのOvercooked!のような協力ゲームを作りたいというのが頭にありました。
ただ、Overcooked!に近いボードゲームとしてはキッチンラッシュが既にありましたので、別のアプローチを考えなければと思いました。
そこで、材料カードを集めて料理を当てるのはどうか？というアイデアを思いつきました。
ただ、料理に縛りがないと厳しいので、料理カードはあらかじめ用意した方がよいと思いました。
材料カードをどうやって集めるかは、もともとOvercooked!のわちゃわちゃがやりたかったのもあり、リアルタイムで集めるのがよいのではないかと思いました。
材料カードは当初は食材だけにしていたのですが、近い料理だと同じ食材の取り合いになるので、他のアプローチでもヒントを出せるように、道具や温度、状態、形などの要素を入れました。
材料カードを両面にしたのは、当初はただカード枚数を増やしたくないためだったのですが、テストプレイをしてみるとこれがいい感じに混乱を呼んでよかったので、そのまま採用としました。
後は材料カードと料理カードの調整に時間を費やしました。
グラフィック担当のにゃもの大学時代の専攻が栄養学で、食物に関して専門的に学んでいたためか、当初のモック時点の食材や料理のカテゴライズや選び方にかなり苦い顔をされました。
文句があるなら手伝ってよ、とスプレッドシートを共有して入力してもらってはゲーム的に面白くなりそう・ならなそうなものを取捨選択していく形をとりました。
食べ物の物理的な美味しさ、つまり食感を表すテクスチャーという考え方があるらしいこと、その一覧表なども出してきてくれたので、材料カードの表現が充実したのは良かったです。
あとは、おそらく両方を同時に使いたいシーンが想定される材料カードはできるだけ一枚の表裏にならないようにバラけさせました。この作業はかなりギリギリまで、最終テストプレイまで続きました。
InDesignでのデータ流し込み
これは組版時の手法の話ですが、スプレッドシートに一覧を作る形でカード構成を決めたので、カードのデータを作成するときにスプレッドシートからcsvに書き出して、InDesignのデータ結合という方法を使って一気に自動で組版し、後で一枚一枚修正する方法をとりました。
OKAZU brandで最初にカードが550枚以上とたくさん出てきた「TRAINS」を作ったときからこの方法は活用しています。作業がとても速くなるので覚えておいてよかった方法です。
インスト動画とショート動画
モル盛と同じように、説明書のライティングの時点で、いつも見ていただいているhal_99さんから「軽量級のゲームだし、手軽にプレイしてもらうためにも、説明書にインスト動画へ誘導するQRコードを掲載してはどうか」というアドバイスをいただきました。
そのため、同じようにとりあえずnoteの1記事のURLを確保しておいてQRコードを作りマニュアルにも載せ、入稿後印刷サンプルが来てから動画を作成しそのURLから見られるようにしました。
こちらもショート動画も作成し、一緒の記事内に貼っておきました。
ゲームマーケット2024春でお会いしましょう！
こちらの「キチキチキッチン」を含めて、さまざまな作品をとりそろえて、ゲームマーケット2024春は両日ブース番号：H24で出展いたします。
当日会場でお会いするのを楽しみにしております！
またゲームマーケット後はショップ様やボドゲーマ、OKAZU brandのboothなどで委託や取扱を予定しております。
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