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【対談08】 世界に羽ばたけモンテルーチェ!!

丸安毛糸では、イタリア・フィレンツェで年2回開催されている世界最大規模の糸の見本市「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」に2017年から出展しています。今回の出展はコロナ禍以降初となる3年ぶり。この出展のためイタリアに行ってきた素材部の片野さんと、汪(わん)さんに、展示会の感想や、現地での出来事を岡崎社長が自らインタビューしました。

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岡崎:
海外の展示会に出展してみて強く感じることは、出す前から、成約はもちろんのこと、受注した後の供給体制まで見据えてないといけないってことだよね。

片野・汪:
そうですね

岡崎:
象徴的な例えで、パリコレで使われる約70%の生地は日本製なのに、実際に販売される商品には日本製の生地はそこまで使われていないらしい。

なぜかというと、サンプルまではいいんだけど実際の本オーダーになると、「すみません、納品に6ヶ月かかります」となってしまう。

海外は日本よりスピードが早いので、すぐに提供できないとビジネスチャンスを失ってしまう場合が多々ある。

最近は、皆んな何とか頑張って対応してるけど、コレクションではあんなに日本の生地が使われてるのに、輸出がそこまで増えてないのは、それが要因だと言われているんだ。

片野:
海外に出展して改めて感じるのは、1回成約すると、注文の量がやっぱり日本よりもケタ違いに大きいことです。

岡崎:
世界展開していく上で、供給がちゃんとできないとお客様に迷惑かかっちゃうからね。

片野:
そうですね。いま現在も、私たちのアイデアを形にしてくれるパートナーがいっぱいいるわけですから、供給もしっかりやって、海外のお客様に喜んでもらいたい。

岡崎:
日本の製造の人たちに感謝していきながら、一緒にモノを作っていきたいね。

汪さんはイタリア語の勉強をすると話してくれましたが、次の展示会までに他にやってみたいことはある?

汪:
そうですね、新しいビジュアルを作りたいと考えてます。今回の展示会、
私たちは「ファッション&アーキテクチャ」というテーマで準備して手応えを感じる反応がありました。
 
私たちのチームマネージャーと話し合って、次回も同じテーマで挑戦することになりました。今回以上にお客様に喜んでもらうための、アイデアを今から出し合っています。

今回の展示会で汪さんが制作したビジュアル画像。

岡崎:
片野さんと汪さんが所属する「素材部」について、この記事をはじめて読む方に向けて紹介してくれる?

片野:
はい、チームマネジャーがトップにいて、その下にメンバー5名がいます。

1つのコレクションをこのチームで作っていて、編み地担当、製品担当、ビジュアル担当に分かれて、シーズンごとに制作するカタログのデザインも分担しながら進めています。

現在、部内で新しく「ビジュアルチーム」を作りました。
 
素材に力を入れることはもちろんですが、その素材を見せ方やブランディングをもう一歩進化させていきたいと考えています。

岡崎:
「MONTELUCE(モンテルーチェ)」というブランドをもっと高めていきたいね。

「この糸いいね!」って言われるだけに留まらず、カタログにしても、展示会にしても、どこから見てもMONTELUCE(モンテルーチェ)。そして、その世界観が好きだから使いたいってお客様を増やしていきたい。

岡崎:
次回の「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」はいつ開催だっけ?

片野:
次は6月開催、秋冬のコレクションです。秋冬に向けたリサーチを始めました。

汪:
イタリアの展示会、継続して挑戦してみたいです。「Pitti Filati(ピッティ・フィラーティ)」以外の展示会にも行ってみたいですね。

ずっと日本にいると、海外の視点とか新しい情報が見えなくなります。今回、イタリアに行けたことはとても良い経験でした。

今回の出展メンバーで集合写真。
左からマネージャー松井、岡崎、現地エージェント岡村さん、汪、片野。

片野:
コロナ禍以来、3年ぶりに出展をして、お客様と直接会う大切さを実感しています。

その場の空気感だったり、メールや電話ではいただけないようなフィードバックをたくさんもらいました。
 
出展を継続させること。オンラインとオフラインをうまく活用しながら、私たちのブランドを世界に発信できるようにがんばっていきたいです。


(おわりです。最後までお読みいただきありがとうございました)



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