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10年ぶりの図書館
当時高校生だった私は図書館にとてもお世話になっていました。
お金は無いけど時間はあった当時の私にとって、図書館が与えてくれる読書の時間がなんと豊かだったことか。
高校を卒業してからは余暇時間が減ったことで図書館には自然と行かなくなりました。
今私は28歳なので、少なくとも10年は図書館に行っていないことになります。
それがある休日の朝、急に「図書館に行かなければ…!」と強く思いました。
理由は自分でもよくわかりませんが、とにかく思い立ったが吉日。
すぐに身支度をして図書館に向かいました。
図書館自体10年ぶりで、なおかつ今回の図書館は初めての訪問。
少し緊張しながら中に入ると大量の本・本・本…。
これが全部無料で読めるなんて最高すぎる!ありがたい!緊張感は一瞬で吹き飛びました。
「とはいえ最近あんまり読書できてなかったからなー。精神的に疲れてる自覚もあるし、軽~く読めそうな本を1~2冊だけ借りていこうかな」と思い手にとったのがこちら。
最初の数行を流し読みして「文体も軽めで良い感じだな」と確認。
幸先の良いスタートに満足しながら館内をウロウロ。
最終的には民俗学の本や後味の悪そうなミステリを含めた計6冊を借りました。
(「軽~く読めそうな本を1~2冊だけ借りていこうかな」とは…?)
ここ最近は疲れのせいか休日でもな~~~んにもせずダラダラしてしまうことが多く、休日の終わりには明日への不安と休日を無為に過ごした自己嫌悪で締めくくることが常でした。
久しぶりに「ただ純粋に自分の趣味のためだけに外出する」ということをしたせいか、その日はこれまた久しぶりに清々しい気持ちで眠りにつくことができました。
こんなちょっとしたことで健やかになる自分の精神って案外チョロいなと思うとともに、もっと自分の趣味の時間を大事にしようと思う今日この頃です。
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