そうだ、島根に行こう~電車に6時間揺られ『砂時計』の舞台へ編~
「世界最大の砂時計が見てみたい」
プレゼントがてら年に一度は母を旅行に連れていくのが恒例なわけですが。
彼女は観光下手&温泉に行きたくない人種。50代女性なのに。一番喜ぶはずの人種なのに。
なので最近は都会に連れていき、良いホテルに泊まらせ良いご飯と酒を楽しむのが恒例となっていた。そんな中、なんと珍しい申し出。
なんでも『砂時計』という漫画、そしてドラマの舞台で行ってみたかったのだそう。
私「いいけど何処にあるの?」
母「島根県」
ああ、島根ね。確か前に姫(父・50代)とマラソンで行ったな……。
最寄りは仁万駅か。愛媛〜山陰だしそこまで遠く……(息をするように駅すぱあとで調べる)
遠っ!!
乗り継ぎで片道6時間超えって海外行くレベルですやん。
私「かーなーり電車乗りっぱなしになるけど大丈夫?」
母「いける」
そんなわけで行ってきました。
まさかの遅刻でグリーン車が消えるとはね。
まずは愛媛から岡山、そして島根を10分の乗り換えを挟み5時間乗りっぱなしの母の為にグリーン車を予約。
あれですね。グリーン車って高いんですね。びっくりしたわ。切符代払う時に嘘っ!って言った。
こちらは合流する岡山までの移動は自由席。
時間は掛かれど空いているこだまでかなり早めに移動。
旅は予測不能だから早めの行動が吉ってね!
だがしかし。
相生駅(新幹線待ち合わせによく使われる)での長い停車中に母からLINE。
「今電車乗った」
ん?もうすぐ瀬戸大橋じゃなくて?
おかしくない?まさか?
そのまさか。母、特急を1本間違える、つまり1時間遅れという波乱のスタート。
LINEで謝り倒す母にどうにかなるから!と宥めまして。
IQを一時的に180くらいまで高め、色々なんとか工面して予定に遅れること一時間。
一本遅れの特急やくも・自由席に乗りました。
写真は本来乗るはずだった特急やくも。
グリーン?え?跡形もなく消えましたけど。
※私の方は乗車前時間前+切符ありなので変更して貰えた。
早めに並んで足元の広い一番前の席をゲット。しかも自由席の方が空いていたという。
さて3時間の長旅だ。
周りにお客さんが居ないのでダラダラ喋りつつ。
時々景色を見つつ。
紅葉のシーズンだったので綺麗な山が、更には並走して川が見えたりと素敵なのですが。
私「母よ。先日父と広島へ行った時にも思ったんですが」
母「はい」
私「愛媛で山と海と川に囲まれてる民に自然見せても反応薄いよね」
母「田舎to田舎だからね」
宍道湖も見えた。けど天気が崩れつつあるぞ!
松江の松本蕎麦店……でお昼ご飯の予定だった。
さて。出雲市駅に着きました。
島根と言えばやっぱり出雲そば。
本当ならば松江駅で降りまして。
徒歩10分ちょいの松本蕎麦店に母を連れていくつもりでした。
が、上記の通り諸々あった為、予定を変更し松江をすっ飛ばすことに。
因みに今回のスケジュールにゆとりが無いため、電話が靴の中に石が入るのと同じくらい嫌いなのに頑張って蕎麦屋を予約してたわけで。
無念だがキャンセルする旨を伝えた。
次は絶対行きたい。あと松江城も見たい。
13時を回って到着した出雲市駅での乗り継ぎ時間は1時間。世間は3連休。
食いっぱぐれは嫌だ!と改札前にあったお蕎麦屋さんに滑り込みお昼ご飯。
手打ち3色割子そば 980円
……まあ、言っても駅の蕎麦屋ですし?
と正直侮ってたけど美味しかった。
流石レベルが高い。
そしてかなり出雲そばが好きなことが解ったので近所に欲しい。
出雲の國 麺家 JR出雲市駅店
住所 島根県出雲市駅北町11番地
(JR出雲市駅構内)改札真向かい
TEL 0853-25-1169
営業時間 10:00〜19:00
定休日 なし
備考 各種カード不可 席数27
いざ『砂時計』 仁摩サンドミュージアム
凄いスピード感のこちらの快速で移動。
雨がどんどん激しくなってきた。
雨女のくせにこんな時に限って折り畳み傘を持ってきてないのが悔やまれる。
仁万駅に到着。傘を売っている気配は無し。雨足も強いのでタクシーを使うことに。
歩いて10分ちょいなので1000円以下で行ける。
仁摩サンドミュージアムに到着!雨!
まずは砂絵でしおりを作ったり(公式ホームページより。1枚目無料、2枚目から100円)
パンフレット、入場券と実際作った砂絵がこちら。残念ながらセンスが無い。
他にも砂の標本を見たり鳴り砂体験したり。
サンドピクチャーをひっくり返して鑑賞したり。
十日計砂時計を見、更には砂時計知識を知り意識を高めたところで!
遂に世界最大の砂時計 砂暦(すなごよみ)とご対面!
「ドラマで見たまんま!」と喜ぶ母を余所に
ピンとこず、実寸台の展示を(本当に少ーしずつ砂落ちとるんやな…)と、ぼーっと見る私。
滞在時間はゆっくり見て1時間ほど。多くのお客さんは近くの世界遺産・石見銀山とセットで見に来るそう。
でも母はそちらに興味がないので砂時計一本に6時間掛けたことになる。こんな貴族の遊び、普段なら絶対しない。
酔狂な遊びだなあと思わなくもないが母は念願の砂時計(公式から借りた写真・左上)を購入。
満足してくれてなにより。
その後は買った傘で駅まで移動。電車に1時間と少々揺られ出雲市駅に戻りチェックイン。
牡蠣とか刺し身とか牡蠣とか馬刺しとか食べて早めの就寝。
朝から稲佐の浜と出雲大社編に続く。
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