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ぼっちエジプト3日目「倦怠感」

目眩と倦怠感でScuba Zone Dahabのソファにへたり込んでしまった次の日の話。



多分、風邪。

「まあ、1日寝れば治るやろ」と楽観的に考えていた翌日の今日、朝起きたら明らかな発熱の気配。加えて鼻水も出ている。あー、これはどう考えてもカイロからの強行が祟ってしまった。

風邪である。

とりあえず昨日の朝に食べ残したファラフェルを一口齧ってみるが、酸味のあるエジプシャンチーズの風味が嫌に口にまとわりつく。昨夜食べきれずにテイクアウトし取っておいたコメは、何とかイケるがそれでも喉を通らない。ちなみにテイクアウトした近所の料理屋さんの煮込み定食はこちら。病気でなけりゃかなりうまい。

恐らく煮込み料理

というか、昨日からやけに冷房の効きが悪いとか、ベッドの素材のせいで肌に妙に暑いとか思っていたが、これで合点が行った。全部自分が発熱していたことが原因だった。
エジプト、夜もちゃんと暑いから、身体が暑いのかそれ以外が暑いのか全くわからんのよな…。

というわけでこの日は1日ベッド生活。日本から持ってきたベンザブロックを飲むと一時は快適になったものの、薬が切れると即座に病状は元通り。比較的安全なダハブで残り2錠のカードを切るのは勿体無いと判断して、これは最終手段にとっておこうとバッグの中にしまった。


多分、下痢。

自身の熱さと気持ち悪さにうんうんしているとインストラクターのケンジさんが昼食を持ってきてくれた。
卵と味噌汁とプリンとトマトとキーマカレー。控えめに言って神である。しかし食欲は湧かない。

さらにうんうん唸っていると、待ってましたと言わんばかりに今度は止めどない下痢が…。ここで嫌な想像が頭に浮かぶ。「もしかして、1日目のあれでは…?」カイロのバスターミナルで渇きに耐えきれずに飲んでしまった水道水。海外の水道水といえば下痢。熱にうなされる頭の中で、それぞれの点が綺麗につながってしまった。

直ぐにケンジさんに連絡し、明日現地の医者に連れて行ってもらえるように頼み込んだ。下痢にも色々ある。本当にやばい感染症だったらどうしよう。と思考はネガティヴな方に向くばかり。
病院の約束をしてひとまず安心と思いたかったが、いかんせん体も心も全く休まらない。とにかく栄養だけは取らねばと食べ物を口に運ぼうとするものの、ケンジさんの作ってくれたご飯でさえ一口二口と食べるがやっとだった。


多分、ネガティヴ。

頭だけでなくお腹の奥底もガスが溜まるような不快感が続き、不安になってネットを見てみると下痢や病気に関する怖い情報でさらに心が抉られる。どうしようもなくこの苦痛から逃げたくて、日本への復路の旅券を1週間早く変更する方法を真面目に調べた。
ほんとーーーーに死ぬかと思った1日だった。

以下当日のメモ↓

言葉も何も通じない。エアコンの効きもいいのか悪いのかわからない。頭痛がしても快適な部屋で寝たりすることもできない。そんな環境に置かれると、どうしても自分のいる国に帰りたくなる。3日目にして早すぎるかもしれないが、逃げることのできない暑さと頭痛に何時間も時間苦しんだ後はそう思わざるを得ない。とにかく辛い。眠れない。


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