過去は記憶にある
ふとしたキッカケで以前住んでいた場所を見たくなり、グーグルで検索してみた。
そしたら、おそらくここだろうと思われる場所には、自分の記憶の中にある風景とはまったく違う風景がそこにはあった。
自分がかつて住んでいたアパートはもうなくなってしまったのか……。
そう思った途端、そこに住んでいたころのことが走馬灯のように思い出された。
なんかそうした思い出も本当に実際にあったのかどうか疑わしく感じられた。
なにせ住んでいたアパートという実態がなくなってしまっているのだから。
そのせいで、なんとなくその思い出を証明できないような気がした。
少しショックだったが、考えてみると、そんなものなのかもしれない。
過去というものは、たいていは思い出だったり、記憶だったりと実態のないものなのかもしれない。
寂しいような気がするが、メリットもある。
過去の経験から自分はこうだとか、こういうのが苦手とか自分をマイナス評価することがあるけれど、その根拠となる過去があやふやなのであれば、いつまでもそんなものにこだわったりする必要もないなと。
実態のないものにいつまでも引きずられている必要もないのだ。
ふとしたキッカケで以前住んでいた場所を見たくなり、グーグルで検索してみた。
気分が沈んで、最後はあがった。
結果オーライだ。
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