見出し画像

国語について考えてみた。vol2語彙力はどうやって身につけるの?

前回は語彙力が低下する時代背景や原因、ボキャ貧のデメリットについて書いてみました。よろしければ長いですがご覧ください。

今回は実際にどうやって語彙力を培うのかについて、今の自分が考える方法について書いていきます。

方法その1 初めて出会った言葉を調べてメモにストックする。

あまりに基本的なことかもしれませんが重要です。
アニメやドラマ、本や漫画で出てきた未知の言葉をすぐにスマホで調べ、メモに残す。
私自身も国語講師ですが、知らない言葉は山ほどあります。未知なる言葉は放っておかず調べてメモに残してます。
そのメモを定期的に見返しましょう。スマホ一つできますし、時間もそこまでかかりません。
例えばこんな感じ。

籠絡(ろうらく)相手を丸め込んで思い通りに操ること。

こんな具合に和語や漢語であれば読みも書いて意味をメモします。

ここで重要なのは分からないままにしておかないということです。

言葉を知らないことは、決して恥ずかしいことではありません。その都度調べてストック。
新しい武器を手に入れたとポジティブに考えましょう!

方法その2 忘れないうちに使う。

また当たり前のことを。そう思った方も多いでしょう。

ですが、これが一番大切なことなのです。
実際に会話や文を書く際に使ってみる。間違ってもいいんです。使い方がおかしくてもいいと思います。何より使うことが重要です。使い方が違うと指摘されれば改善するのみ。ガンガン使ってみることです。
特に学生であれば間違えても大丈夫ですから家族や友人、先生などとの会話のなかでさり気なく盛り込んでみましょう!

言葉は使わなければ自分のものになりません。これだけは絶対です。兎にも角にも使うのみ。

方法その3 漢字の勉強

漢字学習の意義は書ける、読めるといった技能に留まりません。
その漢字が使われる熟語はどんな意味かを理解することで、別の熟語で登場した時に意味を予測することができます。

ですので漢字テストなどで遭遇した未知の熟語は、読めて終わり、書けて終わりにせず、意味をキチンと理解しましょう。

大切なのは音と意味が結びつくことです。書きは二の次です。

例えば
「放恣」
ほうしという言葉ですが、「恣」という字は、気ままにといった意味があります。
放恣という熟語も勝手気ままにすることという意味です。
これを身につければ
言語の「恣意」性という評論文で鉄板の言葉が出てきても、理解しやすくなります。
言葉と物の繋がりには必然性はなく、気ままになんでもいいといった意味です。「犬」が「イヌ」でなくてなんでもいいということです。

現代文単語の勉強をするなら、漢字の問題集をやってみましよう。

最後に

私自身の体験談ですが、私は国語講師でありながら、正直、学生時代に本はほとんど読んでいません。今はよく読みますが。
ですが、語彙力で困ったことはあまりありません。漢字の勉強もほぼしていませんでした。学生時代も先生などの接していた大人からは、「よくそんな言葉知ってるね〜」と言われたり、評論の漢字問題は大体できていました。

なぜ勉強しなくてもある程度の語彙力があったのか。

それは漫画を大量に読んでいたからです。これ以外に考えられません。

漫画は漢字に振り仮名が振ってあり、セリフという文脈もあるので自然と身についたんだと思います。
生徒に話を聞くと、漫画すら読んでおらず、アニメを観ているそうです。
アニメは面白いですが、文字がありません。文字と音と文脈がないと語彙力は身につきにくいと思います。

アニメもいいですが、それを漫画に代えてみませんか?もしくは漫画を読んでその後にアニメ化したものを観ましょう。

漫画でも語彙力は身につきます。私自身がエビデンスです。

インプットとして、とりあえず使う。これ以外に手段はありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?