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胃カメラで経験値を獲得したその日。 レベルが上がった岡安は次なる検査へ向かった。 NEXTステージ! 【造影剤MRI検査】胃カメラの部屋からすぐの場所に、その検査室はあった。 難しいなぁ… とにかく体を詳しく調べる感じだ。 要は 「健康診断もろくにやってこなかった不健康まっしぐら男41歳」 の全身を徹底的に調べ上げて行くという事。 どこに病魔がいてもおかしくない状態だと言う事。 反省…みんなも健康診断受けましょう…普通は受けてるか… 名前を呼ばれて検査室へ。そ
造影剤を終え、生まれて初めてのMRIの説明を技師の先生から受ける。 磁場と電波を用いて…ん…んと… どうやら未知なる世界で体内を撮影するみたいだ。 更に持ち込み注意事項、チェックシートを渡された。 全部当てはまらないな。チェックOK! いや待って!テレホンカード!! いや持ってないよおーー!っていうか懐かしいな。 多分高1の時にポケベルが流行ってたくらいの頃が最後じゃないかなぁ。 なんて思っていると急に ノルスパンテーププ!? ニコチネルTTSってなに!? 何?知
気持ちの良い朝、検査3Days2日目。CT検査はお昼過ぎで時間にも余裕があるので病院まで歩いて行く事に。 今日はゆうちゃんも付き添い。冬の暖かい日差しが2人の足を軽くした。 少しお腹が減ったので途中コンビニでおにぎりを買って食べながらウォーキング。 ゆ「いいねぇ食べ歩き。ちょっと岡ちゃん!おにぎりこぼれそうだよ」 岡「粗挽きソーセージおにぎりは食べ歩きに向いてないな」 初日の検査の緊張感も無く、時間も心にも余裕があり
全く聞きなれない検査。ペット検査。 周りの友達や知り合いにもこれをやったという話は聞かない。 名前だけで見ると岡安家の愛犬モハが検査してくれるの? 全く違かった。 難しい・・・ とりあえずガンの有無の検査。 岡安簡単解釈はこうだ! ガンが反応する薬を注射して ワーってなってるか、ならないかを見る感じ。 先生の話だと検査後の写真にガンがある場所は すごく光って見えるらしい。 何それ…怖いな。 PET検査する場所は今までの建物ではなく 別館にあった。 建物同士を繋
検査の期間は毎朝、近所の神社にお参りに行ってから病院に向かっていた。 この日はいつもより少し長く手を合わせた。 何卒御守り下さい よし、準備は整った。検査結果を聞きに出発。 バスの中でゆうちゃんが聞く ゆ「結果怖い?」 岡安は答える 岡「いや、なんか大丈夫だよ。なんだろうね、 あんなに怖かったのに今はすごく落ち着いてる。」 凪いだ心は病院に向かうバスの揺れでは波立たなかった。 病院到着。 ついてすぐに先生のところへ 岡「失礼します」 先「お座り下さい、検
先「ではこの後放射線治療の詳しい説明を放射線科で受けて下さい。」 ガン宣告を受けてすぐ忙しく放射線科に向かった。 B1にある放射線科は重たそうな壁に囲まれた極秘の基地のようで少し近寄り難い雰囲気があった。 待合室はなく廊下の壁沿いに何脚かソファが並べられていた。そこにちょこんと座る二人。 先「岡安さーん」 診察室には少しベテラン感のある先生が待っていた。 先「初めまして。実は岡安さん担当の先生が本日休みなので代わりに私から説明させてもらいます」 え? もう岡安担当
再び主治医の先生のもとへ戻る。 先「お疲れ様でした」 続いては入院の手続きや治療の承諾書などの書き方などを教えてもらう。 こんなにトントン拍子でテンポ良く行くものなのだろうか。 でも、いち早く治療するのが本望なのだからいい。 なんて事を思っていると 先「あ、それとですね、今さっき放射線の先生とも色々お話して、先程はステージ3とお伝えしたんですが、ステージ4でした。」 岡「え?」 先「このCTの画像を見るともう少し大きさがあるのかなという見解になりまして」 びっく
告知を受けた次の日も検査。 病気の有無ではなく、ガン治療を受ける事ができる体かどうかの検査だ。 こういうのもあるだなぁと思いながら病院到着。 まずは歯科で検診、その後レントゲンを撮った。 がん治療中は口の中で副作用が現れるので、治療の邪魔にならないようあらかじめ診ておく。 続いて聴力検査へ。 今回使用する抗がん剤の副作用は、難聴、耳鳴りが起こる可能性が高くはないがあるので、 治療前に正常な聴力かどうかを検査する。 口腔内も聴力も問題なくクリア。 これで晴れて?治療を