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#14 PET-CT検査。ガンよ!隠れても無駄だぜ!
全く聞きなれない検査。ペット検査。
周りの友達や知り合いにもこれをやったという話は聞かない。
名前だけで見ると岡安家の愛犬モハが検査してくれるの?
全く違かった。
PET-CT検査とは
一度にほぼ全身見ることができ、薬剤を注射して1時間安静の後、30分程横になりカメラで写真を撮影する。薬剤の集まり具合で組織の活動や、良性、悪性の識別をする。
がんの転移や再発の発見にも有効。
PET-CT検査の原理は、
「がん細胞は正常細胞に比べて多くブドウ糖を取り込む」という性質を利用し、ブドウ糖にごく微量の放射性物質をくっつけた薬剤を投与し注射。
がん細胞がある場合、正常な細胞より多く取り込み、
そこから放射される微量な放射線をPETカメラで捉え、
がん細胞の位置や大きさ進行度など調べることができる。
自分診療所調べ
難しい・・・
とりあえずガンの有無の検査。
岡安簡単解釈はこうだ!
ガンが反応する薬を注射して
ワーってなってるか、ならないかを見る感じ。
先生の話だと検査後の写真にガンがある場所は
すごく光って見えるらしい。
何それ…怖いな。
PET検査する場所は今までの建物ではなく
別館にあった。
建物同士を繋ぐ渡り廊下が今までの緊張とは一味も二味も違く感じさせた。
足音が先に検査室のある別館へ吸い込まれていく。
別館の自動ドアが開き中へ入る。
中は静かで独特な雰囲気を醸していた。
問診票、前日の食事などのチェックする。
昨日の今日だ。
もちろん食事をしてないし時間を守っている。
その後案内された着替え室。
1人掛けのリクライニングソファーとロッカーが置いてありカーテンで仕切られていた。
着替え終え薬剤を注射する。
見つけづらい岡安血管を差し出す。
今日も看護師さんがジロジロ見ていた。
ごめんなさい。
看「これから1時間安静にして下さい。携帯電話などもあまり見ないようにお願いします」
岡「え?携帯もですか?」
看「はい、なるべく脳や体を休めてブドウ糖の動きを検査に集中させた方がいいんですよ。安静にお願いします。」
静かな色をしたリクライニングソファに座り安静にした。携帯も置きデジタルデトックス。
初めて病院に来てからちょうど一週間が経っていた。
頭の中でこの怒涛の一週間を反芻する。
ショックを受けて、泣いて、ご飯食べれなくて、舞台や動画見て、気持ち切り替えて、たくさん検査して…で、これで検査も終わりか…
あっ!なんか色んな考えてるな…
ダメダメ、安静にしなきゃ…
安静に…
安静の反対ってなんだ?
興奮?
興奮しちゃうとどうなっちゃうのかな?
ブドウ糖が色んな所に散らばっちゃうのかな?
興奮しちゃったらまずいのかー。
もし興奮してブドウ糖が股間付近に集まっちゃって
検査結果で股間光ったりしたらどうしよう…
そんな事あるのかな?
何馬鹿な事考えんだ?
ダメダメ…安静安静…
安静ってむずかしいな…
看「岡安さんこちらへどうぞ」
初のPET検査が始まった。
MRIくらいの大きさの機械だったが爆音はなく
ゆっくりと静かに岡安の体を包み込んだ。
こちらも30分程度の検査で終了。
検査中も安静にリラックスして臨めた。
どこも光ったりしてませんように…
看「お疲れ様でした。」
こうして人生初の3days検査体験が終わり、
いよいよ検査結果を待つのみになった。
つづく
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