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EVERYDAY大原美術館2023

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私の街には、美術館がある。大原美術館に毎日通い、1作品ずつ眺めてみる。今年はナカムラさんと一緒に行くことになった。どんなことを思い、どんな発見を生むのか。アートや美術の観点からで…
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記事一覧

EVERYDAY大原美術館2023 vol.17「人生なんてらら〜ら〜」

あなたは、アーティストです。 さぁ、何を描きますか?何を描けますか? 「私は、何のために…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.16「桃太郎なんて大キライ!!」

AIR(アーティスト・イン・レジデンス)という言葉、聞いたことある? 作家に来てもらって、滞…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.15「人は力を持ちすぎた、ねぇ、神様」

「神様、仏様、お天道様!!よろしくお願いします!!」 日本人は無宗教とも多宗教とも言われ…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.14「ポロックと夏目漱石」

最近、物忘れがすごい。 特に名前が出てこない。 人の名前、物の名前、さっきまで思い出せたの…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.13「それが私の生きる道」

職業名って難しい。 私は文章を書く・ライターという仕事をしている。 ライター(writer)。 …

EVERYDAY大原美術館2023 vol.12「デジタルと人間」

私はドラクエ世代。 1986(昭和61)年、ファミリーコンピュータで遊べるゲーム「ドラゴンクエ…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.11「美しさは幻想」

大原美術館に訪れたことがある人は、知っているだろう。 入館すると、我々を迎えてくれるのは、児島虎次郎の「和服を着たベルギーの少女」。2つ目の作品が今日の一枚。 とにかく大きい この作品はどこに飾られ、誰に見せるために描かれたのか。 ライティングも非常に難しい。 正直、ライトが光って、少し離れたところから眺めるのがいい。 ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ作「幻想」 エブリデイ大原美術館を初めてスタートした時、この作品から鑑賞した。 それは、コロナ禍で人が少ない大原美

EVERYDAY大原美術館2023 vol.10「モネの睡蓮の向こう側」

モネの「睡蓮」。 有名すぎて、わざわざ語ることもなさそうだけど、大原美術館のモネの「睡蓮…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.9「50年前の危機、現在の危機」

地球は誰のもの??戦争でも、環境破壊でも、宇宙船「地球号」を思うとき、人は一つになれた。…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.8「コックリさん、コックリさん」

突然だけど、指ハートを考え出した人、すごい。 2010年ごろから韓国で広まったそうだが、人差…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.7「明日、死ぬかもしれない」

ある学芸員さんにこんな話を聞かせてもらったことがある。 絵画の並べる順番は、時代や絵画の…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.6「ヘタなクリスマス」

息子が生まれてもうすぐ1000日がやってくる。ある人が言うには、1000日ごろをさかいに幼児が急…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.5「キリコは電気羊の夢を見るか?」

曇り空。雨がいつ降り始めるのか、不安な気持ちを持ちながら、美観地区を訪れた。こんな天気だ…

EVERYDAY大原美術館2023 vol.4「カタチとオノマトペ」

3月30日。年度末の忙しい時期に私は生まれた。 誕生日だからと言って、心躍らせるような年齢でもない。それはそうなのだが、おもちゃ箱をひっくり返したようななんだか楽しく、騒がしく、賑やかな絵を選んだのは、今日が誕生日だったからに違いない。 ワシリー・カンデンスキー作「尖端」 真夜中のおもちゃ現象 この絵は動いている。目線を左下の鳥の羽のような部分に合わせていると、右上の丸い球のようなものが動き始める。 先ほどは「おもちゃ箱をひっくり返したような」と記述したが、実はちょっと