不確定日記(春に追い越される)
日記をさぼっているうちに、明確に春になってしまった。
春一番が吹き始めたときはまだ眠っていたので、ベランダに置いてある捨て損ねたペットボトルがガランガランと転がる音に怯えて目が覚めた。
寝起きは花粉症を抑えるところから始める。寝転がったまま点鼻薬を鼻に差し込み、目薬をビシャビシャかけて天井を見る。
半期に一度の、トレンチコートを買うかどうか迷う季節でもある。今年はユニセックスで小汚い格好がしたい気分が高まっており、バサッとした男物の古着のコートを検索しては眺めている。どうせいずれ夏になってコートの必要もなくなるのに。
コートを買うか、花見用のお重を買うかの二択を迫られる。迫っているのも私。外での花見をこの花粉症と肺炎の流行の中でするのかどうかも迫ったり迫られたり。
そんな奇特な