人間関係って結局「興味」だと思う
私は人から好かれるような、例えば優しくて明るいとか、そんな王道タイプの人間ではない。感情が表情に出るし、人の痛いところがわかってしまうので、そこをわざと突いて、やってやった感を出す性格の悪さがある。
それでもなぜか人には恵まれていて、30年ちょっと生きていて様々な困難にぶち当たったけど、その時々で人に助けてもらった運の強さがある。
私のことを助けてくれた人たちには、感謝の気持ちしかない。
小学生の頃、同じクラスの友達に「どうしてそんなにすぐ友達ができるの?」と聞かれたことがある。
学生時代の私は別に活発で明るい子ではなかった。中学生までは絵を描くことが好きでガリ勉タイプのおとなしい子だった。特に男子が苦手で、教室で暴れ回りながら叫んでる人がいるとその場から逃げ出したい気持ちになっていた。
学生時代のグループといえば、雰囲気が似たもの同士でつるむことが多いと思うけど、私は自分とは全く違うタイプの子とも仲良くなっていた。
クラスで過ごす子たち、登下校をする子、部活動の友達、社会体育での他校の友達、といった具合にいろんな場所で友達がいた。
私は入学した高校を中退して、通信制高校に通うようになるのだけど、1年しか通わなかった高校の友達とも、出会って15年以上経った今も仲良しだ。
短大の友達とも、大人になってからより一層仲良くなった。結婚や出産のタイミングが近かったこともあり、毎日のように頻繁にLINEをする。
私は出身地の福岡には高校卒業までいて、その後は4回引っ越しているので、近場に友達は少ないけど、離れていても時間が経っても連絡を取り合う友達がいる。
職場でも、新卒で入社した会社の元上司とはいまだに時々連絡を取るし、年上の女性しかいない薬局のパートでも好き放題発言してたけど、面と向かって「性格が好き!」と言われたこともある。
恋愛に関しては相性の問題が大きいけど、元夫とは基本的にはずっと仲良しで13年間一緒にいたし、今の夫ともすこぶる仲がいい。
振り返ってみると、人生でそんなに人間関係に悩まされたことはない。
それはなぜだろうと考えてみた。
私の人間性どうこうよりも、やっぱり、相手への興味が強いことだと思った。
私は友達ほとんどの誕生日を覚えている。産後は物忘れが激しく一時的に忘れてしまっている人もいるだろうけど、誕生日には必ずメッセージを送る。
変なところで記憶力がいいので、あの時だれが何を言った、とかも結構覚えてたりする。
欲しいと言ってた物とか、やってた習い事とか、親の職業とか、学生時代だれと付き合ってたとか、結構覚えてて話題に出せる。
シンプルに、人のことが好きなんだと思う。
相手に興味があって、人にしてあげたい気持ちが強いので、相手がしてほしいことを予想して進んでやったりする。もちろん外れることもあるし、冒頭に書いたように私は意地悪なので、わざと嫌なことを言う時もある。
人は誰しも多面体で、人に見せてる部分や見られたくない部分がある。対人関係では、人に見られる用の自分で接するけど、人によっては見られたくないことを見透かされることもある。時と場合によって、言い方が変わってしまうこともある。
私はどうしても許せないとか嫌な人とはバッサリと関係を切ってしまう。それで嫌なことを言われた経験もあるので、今後はもっと頭を使ってフェードアウトにしようと思っている。
絶縁したいほど嫌でなければ、人間だれしもいい部分悪い部分(私にとっての都合)があるので、今私と繋がってくれている人たちのことは、そこも含めて人間的魅力だと感じている。
人間だれしも自分に興味を持ってくれる人が好きなので、私にプラスの感情を持ってくれてる人はそういった意味合いもあるかもしれない。
でも私個人としては、極論、相手は私のことが好きじゃなくていい。私自身が、相手のことが面白くて好きで関わっていたいのだ。
人間は一生、だれかと関わって生きてゆく。仮に一生独身だとしても、働くうえで人とは関わらざるを得ない。
私にとって人間が好きだということは、人生をより面白くするために欠かせないスキルのひとつなんだろう。
↓ストレスを溜めやすいので読みたい
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