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今日もありがとう。

おかちんです。


先日、『ものの見方・とらえ方はみんな違う』ということを書きました。

今日はその続きです。


「今日なに食べたい?」

「うーん、カレーがいいなぁ」

「いいね、カレー。そうしよう!」


例えばこんな会話。コミュニケーションをとる目的はなんでしょう?


おそらくは『食べたいものを知るため』ですね。

これを”一次目的”と定義します。


それ以外にはどうでしょう?


例えば『合意形成のため』もあります。
意思疎通を図って、事前にお互いが納得しておきたいということです。

他にも『信頼関係を築くため』もありますね。
相手の意思確認をするステップが、互いの存在を認め合うことになります。

あとは『トラブル回避のため』もあるでしょうか。
納得がないまま進めると、あとから文句を言われて気分を害すことを避けるためという意味です。


これらは主目的に隠れたもう一つの目的と言えます。これを”二次目的”と定義します。



また別な視点で考えると、今回は『対面』の『会話』という手段を選んでいます。

お互いに顔を見て目を合わせて話すことで、表情や態度といった非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)も活用されています。これが対面の良さですね。

また、声のトーンや抑揚、間などによって、文字よりも微細なニュアンスが伝えやすく、”心が伝わる”と言われています。会話を選んだことで、より気持ちが伝わったと思います。

もしかすると、相手に触れて話していたとすると、体感覚によるコミュニケーションもおこなわれたかもしれませんね。ボディータッチは会話とは別の効果があるので、より伝わった可能性があります。



このように、コミュニケーションには目的と手段があり、目的には一次二次が、手段には視覚・聴覚・体感覚の種類があります。

私たちはこれを無意識に(中には意識的に)使い分けてコミュニケーションをとり、目的を果たそうとしていると言えます。



いわゆる「コミュニケーションのすれ違い」は、特に二次目的が伝わらないことやその手段を間違えることで起きます。


「今日なに食べたい?」

「うん……(スマホを見ながら生返事) カレーでいいや」

「・・・・・・(怒り)」


こんな会話はいかがですか?
ちゃんと一次目的は果たしています(笑)
でも、二次目的の『信頼関係』は崩れそうですね。

また、手段も間違えていそうです。
目を見て会話しているでしょうか?
言葉のチョイスも間違えています。
「で」ってなんだよ!!ってなりますよ(笑)



この『目的と手段』を適切に使うためには、その根底にある『ものの見方・とらえ方』の違いをきちんと理解しておくことが大切です。

この人はどんなものの見方・とらえ方をするんだろう?
それに合わせたコミュニケーションをとるには、どんな目的や手段を組み合わせればいいんだろう?

そんなことを考えてコミュニケーションが取れれば、きっとお互いが気持ちよくやり取りできるんでしょうね。




ちなみに私の目指すのは『NVC(非暴力的コミュニケーション)』です。


この本の中で好きなのはこのフレーズです。

『人はみな、ありがとうとお願いしか言っていない』


私はこのフレーズを、『受け取る側のものの見方・とらえ方が、相手の伝えたいことを歪めてしまう』と理解しています。

目的や手段を間違えてしまう、あるいは間違って伝わって/受け取ってしまうのは、すべてものの見方・とらえ方に由来するのでしょうね。


ということで今回はこの辺で。

続きはまた別の機会に。



厚情厚誼@おかちん

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