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ジャズ名盤

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#jazz

Sketches Of Spain / Miles Davis

Sketches Of Spain / Miles Davis

20世紀に書かれたクラシック曲として有名なホアキンロドリゴ作曲「アランフェス協奏曲」を収録した1960年録音作。Miles Davisがリーダーとして、盟友であるGil Evansも参加。オーケストラ編成で奏でられている。よく西部劇の劇伴で奏でられていそうな音楽といえば伝わるだろうか。元々はクラシックの曲なのだが、この作品により多くのJAZZミュージシャンが演奏するようになった。

BITCHES BREW / MILES DAVIS

BITCHES BREW / MILES DAVIS

MILES DAVISの1969年リリース作品。MILES DAVISにとって自分の音楽は黒人のための黒人に聴いてほしい黒人だけの音楽だったのだろう。流行のROCKなんか絶対に認めないし、もっと言えば黒人がROCKを聴くのも許せない、偉大な音楽家には突き抜けた思想を持っているものだがMILES DAVISもその一人だった。私には理解できないししたくない。そしてMILES DAVISも日本人になんて

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マイルス・デイビス:クールの誕生

マイルス・デイビス:クールの誕生

マイルス・デイビスの波瀾万丈な人生を綴ったドキュメンタリー。50年もの歳月をJAZZに費やしたレジェンド。
JAZZ黎明期はドラッグとアルコールとは切り離せない関係だった。実際にドラッグ関係で命を落とした偉人のJAZZミュージシャンは多くいる。マイルス・デイビスもドラッグとは無縁ではいられなかった。ハービーハンコック、クインシー・ジョーンズなど1950年からのマイルス・デイビスを知る音楽家からのコ

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Native Dancer / Wayne Shorter

Native Dancer / Wayne Shorter

Wayne Shorterが2023年3月2日に旅立ってしまった。JAZZ界にもROCK界にも多大すぎる影響を与えたアーティストだった。WEATHER REPORTといえばROCK好きの間にも大人気だったバンドだ。やっている音楽はJAZZだったが、当時流行だったFUSIONやプログレとして多くの人気を得た。
JAZZプレイヤーとしても1964年にリリースした「Night Dreamer」は名盤とし

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Charlie Parker With Strings: The Master Takes

Charlie Parker With Strings: The Master Takes

Charlie Parker といえばモダンジャズの代名詞的な存在であり、Miles Davisを発掘した、Milesの師匠筋に当たる人だ。Charlie Parker はJAZZ黎明期によくあったドラッグ尽くしの人生ではあったが、いま、改めて聴いてみると、演奏は品位に満ちている。品があるのだ。Charlie Parkerと比較するとMiles Davisはまだ土着くさい。泥臭い感じがする。
この

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The Amazing Bud Powell / Bud Powell

The Amazing Bud Powell / Bud Powell

BEPOP時代のピアニストを代表するBud Powellの1949年録音作品。当時のサウンドとしては、70年代に録音された作品かのような先進性を導入されていたように思う。「un poco loco」などはロックやフュージョンのようなコードやリズムを刻んでくる。こういう曲を作曲できるという点だけでもBud Powellは天才という証明に足り得るだろう。1966年に他界してしまうが、パウエルの演奏スタ

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