僕の好きなBrahms /Symphony No. 3
①アバド/SKD
アバドがBPO就任後、最初に取り組んだチクルスがブラームス。
(だったらしい。間違ってたらごめんなさい。資料が手元にないのです。。)
それだけ自信のあるレパートリーだったのだと思うけれど、(そう!ポリーニとのブラームスも本当に見事だった。)実際ここに聞くブラームスは見事で、74年にはもうこんな素敵なブラームスを振っていたのだと思うと感慨深いものがある。
SKDの自発性とアバドのオケの自発性を重んじるやり方がうまくいったのか、両端楽章での音楽的高揚も見事ならアンダンテの歌心、ポーコ・アレグレットの木管が明滅する清潔な歌も感動的だ。
この演奏が名盤紹介にでてこないのは、謎な気がする。
②トスカニーニ/PO
このディスクは2000年に、いきなりTesutamentからマスターテープの復刻として販売されて、ファンは歓喜したものだった。
悪名高き8Hスタジオのデッドな録音の先入観でいたから、このブラームスを部屋に鳴り渡らせた瞬間「おお、、、!」となったものだった。
POの性格もあるだろうけれど、出てくる火の玉のような情熱はそのままながら、ライブではあっても、もう少しホールトーンがのった柔らかな表情が聞けるではないか!
実をいうと、それまで積極的にトスカニ爺をきいてはこなかったのだけれど、いっぺんに惚れてしまった。
この浪々たるホルンは多分、デニス・ブレインであろう、さすがにうまく、そのあとの彼の運命を思う時、涙を誘う感慨までわいてくる。
この組み合わせでは1番の熱量が物凄いが、3番でもトスカニ爺は健在で、中間楽章で聞かれるふと見せるやさしさにも風情がある。
その他の推し
③ケンペ/BPO:燃えるケンペの代表例
④バーンスタイン/ウィーンPO:愛がある
⑤スクロヴァチェフスキ/ハレO:楽器のバランス頭抜ける
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