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アンパンマンに驚愕し、しらたまさんの虜になった話

ギネスブック認定は伊達じゃない


娘ができてから、子供がいなかったら知らないままだったことをいくつも知った。(身近に幼子持ちがおらず)

乳母車(解説:ベビーカー)という単語が口から出るような状態だったわたしは、よだれかけが「スタイ」などとオシャレ小物みたいな名前になっていることも知らず、娘の産着(肌着)をさらしで手縫いしたときには、サイズ間違えてないよね?と疑うほど、新生児の小ささに驚いた。


そんな風に未知の世界をたどりつつ今に至るのだが、アンパンマンには、たまげた。

アンパンマン、その存在は見たことある程度には知っていたが、内容なんかは興味もないし、知る機会もなかった。(1988年アニメ放送開始のため、私の幼少時に被らない)。
ところが娘が生まれてから、ベビー用品売り場で見るグッズの量たるや、アンマンパン恐るべしという他なかった。
にもかかわらず、正直、別にかわいくないし、表情豊かでもないし、ほんとにこんなに人気あるのかなあと思っていたわたし。

が、時が過ぎ、丸い形や、目鼻立ちが分かりやすいのがいいらしいと理解しつつ、娘にアンパンマンのアニメを見せる日々が訪れる。

そして知るのだ。
アンパンマンそのものは、まっとうすぎるキャラだけど、周りのキャラがすごいことになっているぞと。

まず、その数
アンパンマンだけでも、マロンアンパンマン、むしアンパンマン、ささだんごアンパンマン、アンドーナツマンなどなど30種類前後のバリエーションがあり、登場総キャラ1768体の記録で、ギネスブックに載っているくらいなのだ。

そして、数もそうだが、どんなものもキャラにする懐深さがまたすごい

・金髪碧眼、口元のほくろがセクシーな美女は、マリネ作りが得意なミス・マリーネ
・そのまんまだけど、目が怖くも見える、すいとうくん
・テーマ曲をもつ、敵だけど意外に気のいいガイコツで、娘のお気に入りだった、ホラーマン
・野菜作りが好きで、みんなにおすそわけするのだけど、野菜との別れを    泣いて惜しむのでみんなをドン引きさせる泣き黒子まであるオクラちゃん

などなど濃いキャラが目白押しなのだ。

しかし、今もそのインパクトでわたしのNO.1キャラなのは、

しらたまさん

である。

初見の際は、呆気にとられた後、爆笑し、アンパンマン凄すぎると恐れ入った。
アンパンマンのサイトでは以下のように紹介されている。

新しいダンスやお芝居をもとめて旅をしているトップスター。
♪しろ、それはしらたまのいろ~♪うたとダンスはとっても上手。

え?! 旅芸人??
いやいや、トップスターですよ!


白玉のように色白でつるんとした丸顔のしらたまさんは、もみあげがくるんと巻いた金髪のショートカット。青いアイシャドーバッチリの大きな目を持っている。
菫色の燕尾服とシルクハットに赤い蝶ネクタイで堂々たるエンターテイナーっぷりだ。

ルックス・声・口調が宝塚の男役なので、ジェンダーレス
お芝居のあとは白玉がふるまわれるので、それ目当ての観客も多数と思われる。
そして、文字通り白眉なのは、しらたまさんのテーマ曲だ。
曲調も歌詞もまさに宝塚。
でもテーマがしらたまという度肝を抜くコラボレーション。

しろ それはしらたまの いろ
しろ それはけがれなき いろ
しろ それはしらたまの こころ
しろ それはけがれなき こころ

うたおう おどろう しらたまのように
うたおう おどろう しらたまのこころで

白それは…〜しらたまさんのテーマ〜

2番3番でしらたまは、ゆめ や あい にもなっていくのだ。
一度聞いたら脳に刻まれ、つい口ずさんでいる中毒性。

どこをとってもトップスターの名に恥じないどころか、その枠のはるか(斜め)上をいっている。


と、しらたまさんについて熱くなってしまいましたが。

時代の変化に影響されず、幼少期の子供のだれもが通過する普遍的なキャラ(しらたまさんもか…?!)、物語を創造したやなせたかしさんの偉大さに思い馳せます。

娘が小さい頃はよく、公園の地面に小枝でアンパンマンを描いたもんだが、こんなに描けないとは予想外。



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#エッセイ #アンマンパン #アニメ #しらたまさん
#ホラーマン #子育て #宝塚



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