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娘との散歩・1

娘の幼稚園時代・「しゃべれないの?」と聞かれ


わたしは、散歩をしながら、おしゃべりをするのが、とても好き。

幸い家のまわりには緑が多かったり、川沿いの散歩道があるので、ルートには困らない。

季節の移り変わりから、鳥や、奇妙な看板まで話題にしつつ、おしゃべり内容は、回転しながら変わっていく。

気の置けない人との散歩おしゃべりだから、安心できるし、笑いも多いし、すっきりする。

先日、散歩がてら買い物などの帰り道、娘が、「タイムスリップして、幼稚園や小学生の頃の自分に会ったらどうなるかな」と言った。


娘は幼稚園の年少の頃、友達とあまりしゃべれなかった。
家では、達者ではないが、おしゃべりだったし、先生方が自発的に気が付くレベルではなかったけど、園の見学に行ったときに、クラスの男の子数人から、「〇ちゃんは、しゃべれないの?」と聞かれたのだ。

驚きはなかったけど、「だよね・・」と、ショックだった。


もともと、公園などでも他の子との交流にしりごみしてしまうタイプだった。
達者な子との会話には追い付けなかったり、一人で、ぽわんと自分の世界に浸っているような感じもあった。
活発な子にリードされて、遊んでいることはあるが、自分から働きかけるのは苦手。
年中年長で、多少慣れてきたようだが、他の子はもっとコミュニケーション能力を身に着けていく。

ただ、他の子のようにアクティブに幼稚園や友人関係を楽しんではいないが、みんなを笑顔で眺めてる様子を、相談した副園長先生に教えられた。

〇ちゃんは、それでいいんじゃないか、と。

担任の先生は、どうしても目につくところを見てしまうので、娘のように活発でもなく感情的にもならず、過ごしている子は、目にも気にも止まらないのだと思う。それもしょうがないと思う。
だから、娘の様子を見て、掬い取ってくれた副園長先生が、その存在が嬉しかった。
多くの保護者に信頼を寄せられていたすばらしい先生で、今でも感謝している。


今思えば、娘本人が困ってないなら(行き渋ることもほぼ、なし)、いいじゃんとも思うのだが、当時のわたしは、先のことを考え、悩んだ。

今後、女子のグループや結束で成り行きが左右される時期になったとき、つらい思いをするのではないかと。
で、彼女の背中を、無理に押してしまって後悔もした。

そのあたり、当時の事も娘には話してある。
娘は、覚えていないし、今のわたしと全然違う!と笑っている。

今の娘は、わたしの中学生時代より遥かに、「誰とでも分け隔てない人」になっている。

                  つづく


#幼稚園の悩み #しゃべれなくても大丈夫 #マイペースに生きる #困ってないなら大丈夫 #娘 #信頼できる先生 #子育て

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