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昼寝の夢・妊娠中ver

ここはどこ?わたしはだれ?


妊娠中、ホルモンのせいもあるのか、やたらと眠かった。

一日一回は、猛烈な眠気に襲われて、昼寝をしていた。

ふとんに入り、入眠儀式も兼ねて読書をしているうちに、眠っている。

うたたね、とか、ちょっと一休み、的なレベルではなく、2~3時間くらい寝ていることも少なくなかった。


その際、見ることが多かったのが、自分が実家の自室で昼寝している夢。

もうすぐ、母が帰ってくるから、起きなきゃ起きなきゃと思いつつ、身体がなかなか動かなくて半分眠りながら焦っているというのが基本パターン。

なぜそんなに焦っているかというと、たぶん、「また、寝ていたの?」とか、嫌味を言われる!と思っているから。
(寝ていない時でも、すぐ、「寝ていたの~?」と言われるのも嫌だった)

そのような実体験が何度もあったのは間違いないが、起きているときには、思い出すことがまずないので、夢が繰り返されるのが不思議でもあった。
(そして夜の睡眠時や、出産後は、見た覚えがない)


で、そのような夢を見、その夢に半身くらい浸されながら目を覚ます。

目を開けると、思っていたのと違う光景が視界に入ってくる。

あれ、ここ、どこだっけ?

天井に見覚えがない。寝ているのもベッドではない。

カーテンを開けている大きな窓から、赤みを帯びた秋の日差しが寂し気に差し込み、その向こうに忘れられたように洗濯物が並んでいる。

そして、時計の秒針が聞こえるほど、静か。


頭が追い付いて、ああ、自分は結婚したんだ、ここはその部屋で、母が帰ってくることもない、と、一度に把握する。

ほっとし、また、この夢か、もっとスッキリ目覚めたいもんだと思いながら、洗濯物取込のために起き上がるのだ。


#昼寝 #妊娠 #母との葛藤 #母 #夢 #エッセイ



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