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「仕事観」について考えてみる

新型コロナウイルス蔓延から1年。旅行業界(しかも訪日インバウンドと日本人アウトバウンドという激痛業界)で働く自分にとっては、マーケットゼロ状態でマーケティング業務をする…という、なんともしんどい1年でした。

こんな時だからこそ、今一度自分の「仕事観」を整理して、どういう思いで仕事に向き合いたいかをまとめてみます。読んでくれる方の役に立つものではないんで、こういう人なのか〜と読み飛ばしてください。

「仕事観」に影響を受けた経験

まずは働き方に強く影響を与えた経験を考えてみます。

1. 両親の対照的な働き方

僕は「父が自営業、母が公務員」という環境で育ちました。

父には「世の中金だぞ」と育てられました。いわゆる仕事人間でしたが、気分で一人旅に出かけたりと、マイペースかつストイックな働き方が子供時代から焼きついてます。結果的に、僕は大学生の頃から「自分の力で稼げるようになりたい」という思いが人一倍強くなり、新卒でフリーランスになるという特殊なファーストキャリアを歩みました。

母は公務員で「私はお父さんとは違って、がんばってもサボっても給料が変わらないからね〜」といつも言っていました。でも母は「人の成長を一生見守れるって素敵よ〜」と、やりがいを持ってる人でした。面白いことに、同じく対照的な働き方を見ていた弟は、公務員になりました。

2. 大学3年生のブラックインターン

大学3年生の頃、僕は3ヶ月ほど街づくりの会社でインターンをしていました。この会社、とてもブラックでした。

朝から終電まで働くのは普通。締め切り前には徹夜も普通。それでいて働いてた皆さんはフリーランス契約で、給料は学生アルバイト並み。僕を含めたインターン生は無給でした(家賃も食費も交通費も出ない)。

…なのに、そこで働いていた皆さんは、ものすごく輝いていました。街づくりを心から愛しているんだなと学生ながらに感じさせられました。そんな姿は、初めて会社で働く経験として、十分なロールモデルでした。

3. 3年のフリーランス経験

「自分の力で稼げるようになりたい」「心から愛しているもののために働きたい」という2つの仕事観を抱える中で、僕は学生時代からフリーランスとして開業して、そのまま新卒で独立しました。

独立すると、自分のご飯代は自分で稼がなくてはいけないわけで、日銭のために毎日手を動かしました。僕はブログアフィリエイトが主な収益源だったんですが、当時は売上やページビューが伸びることが、すなわち自分の生存期間が伸びることを意味してて、アドレナリン出まくりでしたね…。

フリーランスの経験を通して、数字のグロースに対して命の危機レベルでこだわれるようになったことと、そのため「自分の時給はいくらか?」と無意識に考える癖がついたのは、会社員になってからも大きな財産です。

4. 英語公用語企業への転職

フリーランスとしての収入が安定して気が緩んできた頃、「何か環境変化を起こさなくては!」と感じて、次のキャリアへと進む決断をしました。僕が選んだのは「会社員」でした。フリーランスからの会社員という、これまた少し特殊なキャリアですね。

転職(就職)理由は、フリーランスとして働きながら世界一周をしていた経験の中で、「世界で活躍できる日本人になりたい」と感じたからです。2年以上も海外を転々とする中で、ただノマドワークして海外を巡るのは「旅人」でしかなくて、超ダサいと思いました。それよりもアスリートやアーティストみたいに、世界で結果を残す日本人の方が数百倍カッコいいなと。

結果、最初のステップとして、ご縁あって英語公用語の日系企業にて勤めることとなりました。初めは英語全然しゃべれなかったんですが、1年必死に食らいついてたら、気付けば外国人たちと対等に働けるようになりました。そして、多様性ある空間の中で働ける自分を誇りに思えるようになりました。

「仕事観」に影響を受けた本

まずは影響を受けた本もまとめます(結構人間性が出やすいと思う)。

1. 経営は「実行」

現職の創業者社長と役員の先輩から教えてもらった、弊社のバイブル。仕事をする上で「実行」が正義。極端な話、「分析」や「企画」には価値がなくて、人を巻き込んで「実行」する奴が正義。手を動かさないと飯が食えないフリーランス時代を経たこともあって、心に染み込んでる本です。

2. 生きるぼくら

大好きな小説家、原田マハさんの小説。ニートの少年が、田舎での仕事を通して周りから信頼を集めていき、少しずつ立派になっていくお話。誰もが羨ましく思うような派手な仕事でなくても、コツコツと目の前の仕事に取り組んで、周りからの信頼を集めていく様を自分の働き方に重ねています。

3. Atomic Habits

僕のバイブル。「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」というイチロー選手の言葉を、ノウハウとして落とし込んだような本です。

WEBマーケティング、英語学習や読書習慣、健康管理や筋トレ。僕の日常の全てにおいて、いかに良い習慣を作って成果を積み重ねてきたかが、ここに詰まってます。僕は残念ながら凡才なんですが、習慣化による努力の積み重ねができるので、どこに行ってもやっていけると自負しています。

4. SHIFT:イノベーションの作法

知的労働のなんたるかは、濱口秀司さんから学びました。イノベーションをどのやって「強制発想」するかの観点が面白くて、以来仕事中にiPadは手放せません。いつも手書きで図やグラフを書いて、チームに直感的に示すようにしています。

僕の仕事観とは?

つらつらと書いてきましたが、僕が抱える仕事観、働く上で大切にしている考え方はこの辺りにあるのかなと考えています。

1. 自分で稼ぐ力を身につけたい
2. 心から愛するプロダクトに貢献したい
3.  「実行」と「数字」にこだわりたい
4. 多様な環境で活躍する日本人でありたい
5. コツコツと成果を積み上げて信頼を集めたい

働くことへの価値観は結構見えてきているのですが、自分が「解きたい問題(ミッション)」や「実現したい社会(ビジョン)」みたいなところが、まだまだ見えてないと思いました。この辺りは若いなと自覚しつつ、30歳の自分への宿題になりそうです。

現状、「習慣化」には人生を変える力があるなと思っているのと、自分の強みでもあるのと思うので、この分野でサービス作りたいな…と思ってるんですが、もうちょい先の話になりそうです。さて、明日も頑張って働きます。


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