七不思議の真相#1
学校なら何処にでも存在しているだろう七不思議
そんなこと知らねーよ!幽霊とか住人とか住み込みとか知るか
そんなの迷信に過ぎねぇ。俺が、いや俺たちがその真相暴いて見せる
朱璃「悠翔、何ガッツポーズしてるの?」
悠翔「なんでもねぇ。とにかく皆で七不思議の空き教室に突撃するぞ」
朱璃「僕たち二人で?」
悠翔「…お、おう!もちろんだ」
朱璃「僕嫌なんだけど」
悠翔「お、俺がいるから安心しろ」
朱璃「説得力もない声でいわれてもねー」
悠翔「とにかく!真相を暴かないと」
朱璃「はぁ…はいはい。仕方ないなぁ着いて行くよ」
と言う訳で噂の空き教室に来ました。
が、近くまで来てみると廊下から漂う雰囲気
悠翔「近くに来るとやっぱアレだな。」
啓太「雰囲気あるよな」
悠翔「はぎゃー!!!」
啓太「ヴっ…み、みぞおち蹴るの反則」
悠翔「てか、なんでお前がいんだよ!朱璃は?」
啓太「え?朱璃からRINK来て用事あるから交代って呼び出された」
悠翔「あんにゃろーー!!!逃げやがったな!」
啓太「まあまあ、 いいじゃんいいじゃん!学校七不思議を暴くんだろ?」
悠翔「まあな」
啓太「だったら、相棒の俺が必須じゃん!!つーことで早速入ろ」
悠翔「あ、おい!啓太!」
啓太が勢いよく教室の扉を開けたが特に変哲もない教室だった。
やっぱりただの七不思議なだけで何もないんだよ。
兄貴も皆もこんな摩訶不思議な話に本気になり過ぎだ。
啓太「なーんだ。普通の教室じゃん」
悠翔「やっぱり七不思議は噂に過ぎないんだよ」
啓太「でも、廊下は結構雰囲気ありだったぜ?」
悠翔「それは、日当たりの問題じゃねーの?」
啓太「ふーん。ま、別に中身良ければ全て良し、つー訳で皆呼びに行く?」
悠翔「そうだな。皆にも見て貰って良ければここに決定だな。」
啓太「皆ぜってー大賛成だろ。誰も近寄らないだけで普通の教室」
悠翔「でも、意外と埃被って無いんだな。」
啓太「言われてみれば。本当に住人が居たりして」
悠翔「だったら、この時点で物音の一つは聞いてるはずだぞ。」
啓太「誰かいますかー!」
「はーい!いるよー」
啓太「ああああああ!出たー!」
悠翔「ぎゃああああ!!嘘じゃなっかたー!」
俺たちは怖さで一目散と皆の居る教室に走って逃げた。
声の主を見ずに七不思議のお化けだと信じ切って。