女装部作りました#1
都心部にある男子校 東華学園
たくさんいる生徒の中でひと際目立つ5人組がいた。
頭脳明晰・運動神経抜群・顔面良し・性格良しの注目の的
そんな彼らのやる事はかなりズレている。
啓太「なー…すげええええええ暇」
悠翔「確かに暇だな」
朱璃「僕、RINKで忙しい」
啓太「お前はな!俺たちは暇なんだよ」
悠翔「そうそう!モテモテの朱璃に俺たちの気持ちわかんねーよ」
大樹「俺たちって僕らも入ってる感じ?それなら一緒にしないでくれないか?」
亮太「ごもっとも、俺たちは今大事な時期を迎えてるんだ」
啓太「大事な時期ってトランプでタワー作ってるだけじゃねーか!!」
大樹「ああああああああ!俺のタワーが崩れたーーーー!」
亮太「クソーーー!未来のエッフェル塔がーーー!」
啓太「ほんとお前らは…刺激が欲しくないのか刺激が!」
大樹「いや、別に」
亮太「俺も特に刺激が欲しいとは思わない」
朱璃「そんなに刺激が欲しいなら部活に入ればいいのに」
悠翔「部活…あっ!俺たちの部活を作ればいいのか!」
啓太「そうだよ。そうそうそう!俺たちの部活!さっすが俺の相棒」
朱璃「でもさ、するなら何の部活にするの?」
悠翔「え?女装部に決まってるだろ」
大樹「…は?女装部!?」
朱璃「何それ面白そ」
亮太「珍しく朱璃が食いついた」
大樹「いやいや、そこ気になるより何で女装!てか、は?」
悠翔「何でって刺激が欲しいなら女装っしょ」
啓太「確かに刺激といえば女装の方が強いな」
大樹「いやいや、他にもあるじゃん!サバゲー部とか」
悠翔「サバゲー同好会があるから無理だし。そもそも男子校だぞ?サバゲーって何か詰まんねー!」
大樹「詰まんねーって…奇想天外過ぎんだろ」
悠翔「じゃあ、大樹は何か案とかあるのかよ」
大樹「手芸部!」
悠翔「地味、却下」
大樹「オカルト部」
亮太「オカルト部は既に存在してます。」
大樹「ゲーム部はどうだ」
啓太「大樹、諦めて女装部に賛成しろ」
大樹「だったらさ!啓太はともかく朱璃は?亮太は?反対じゃ無いのかよ」
朱璃「僕は面白そうだから賛成だよー」
亮太「俺も異論はない」
大樹「お前らまで…はぁ…仕方ないな。で、部室は?そもそも受理してくれんのかよ。」
悠翔「それなら俺に任せろ。」
朱璃「悠翔、ゆーくんに会いに行くの?じゃ僕も行くー」
悠翔「別にいいけど」
啓太「あ、ついでにこれも渡しといて」
悠翔「了解。朱璃行くぞ」
朱璃「はーい」
そう、彼らの考えは少し変わっている。
そんな彼らが作った女装倶楽部の日常がこの物語である。