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初めての女装#1



本日の授業が終わるチャイムが鳴った。
お昼休憩後はずっと白目を向いて眠気と戦っていた
ぐらいの記憶しか残ってない…と思う。


悠翔「おい、啓太…啓太ってば!馬鹿野郎」

啓太「いてっ!は、はい、先生俺は白目と共に起きてます!」

悠翔「いや、思い切り爆睡してたから」

啓太「あ、悠翔かぁー良かったー兄ちゃんの方だと思ったー」

悠翔「マジで兄貴呼んでやろうか」

啓太「だってー…午後はどうしても眠くなるんだもん」

悠翔「だってじゃねーよ。ったく…啓太が爆睡してる合間に授業は終わったぞ」

啓太「ほんと!?よし!部活行こう!」

悠翔「急に元気になったな。」

啓太「だって、今日から部活始動するんだよ?早く行こ!」

悠翔「あ、おい!制服引っ張るな」


さっきまで寝起きだった啓太は放課後と知った瞬間に
俺の制服を掴んで部室まで走り出した。
俺の服マジで伸びそー…
そうこう考えているうちに部室に着いた。


啓太「やっほー皆って居ない」

悠翔「いや、いるいる。よく見ろロッカーの上」

啓太「あ、居た…と言うか何してるの?」

悠翔「どう見てもくつろいでるだろ。」

啓太「すげー…くつろぎ方が器用だなー」

悠翔「関心してどうする。てか大樹は?」

啓太「律ヤッホー!朝ぶりだねー」

律「あ、二人とも来てたんや授業お疲れー」

悠翔「てか、午後の授業出なかったのか?」

律「やだなー…授業はちゃんと出たよ!寝てたけど」

啓太「やっぱ寝るよねー!分かる!」

悠翔「理解しちゃったよ。じゃなくて、大樹はどうした?」

律「大樹君?確か…トイレついでに亮太君と朱璃君呼びに行ってるよー」

悠翔「亮太と朱璃な。あの二人普通に来れそうな気するけどなー」

啓太「ねぇねぇ!俺もそこでくつろぎたい!」

律「ん?いいよ」

悠翔「いいよ。じゃないし!教室はくつろぐ所じゃない!」

律「えー…ここ結構いいくつろぎスペースやのに」

悠翔「だとしても降りろ」

律「へーへー…どっこいしょっと」

悠翔「さてと、皆集まる前に衣装とか出すか」

律「そうやな。俺も衣装類だそー」


何も持って来ていない俺は律と悠翔の鞄の大きさを見て
ものすごい期待を胸に抱きながらロッカーの上に座っていました。