新鮮な世界#2
啓太君と悠翔君と一緒に話しながら登校してると
あっという間に学校に着きそれぞれ教室に向かう
啓太「また後でねー」
悠翔「サボるんじゃねーぞー」
律「はいよー」
さーってっと俺も教室に行くか
そう言えば俺何組だったかなー。
入学式以来いろんな所でサボっていたから
教室の存在無いわー
一組だったかな…あ、ちゃうわ
二組だったかなー果てしなくうるさそうだから違うな
三組だったっけ…俺の新しい記憶に3は存在してなかったわ
四組は俺と相性の悪い4があるから違うな。うん
あー…やべぇーマジで忘れた
そもそも俺の学年何クラスまであったっけ…
何か記憶の片隅に残っている数字が10だから10組だった気がする
うーーん。よし!
律「教室分かんねーからサボろう!」
「あ!やっと見つけた。りーーーーつーーーーー」
律「ふぁー…はよいつもの教室行って寝よ。」
そんなこと呟いていたら急に頭を叩かれた
ビックリして振り向いたら何故か息を切らした大樹君の姿があった。
律「何で息切らしてんの?」
大樹「律が俺の声にビクとも反応しないからだ」
律「あー、あれ俺の事やったんか」
大樹「逆に誰や思ってん」
律「同じ名前の知らない奴」
大樹「そんな奇跡起きてたまるか!じゃなくて、教室わからなかったらRINKしろよな。知らない奴が廊下でフラフラしてるって皆に噂されてたぞ」
律「ごめーん。何組か忘れてもうたし教室見てみたら何か全部該当しなさそうだからいつもん所に行こう思っててん」
大樹「馬鹿野郎。初日からとばっちり食らってたまるか」
律「だからごめんって」
大樹「はぁ…教室教えるから付いて来て」
律「恩に切りまーす」
人に大声で名前を呼ばれたりツッコまれたり後ろに付いて歩いたり
何だろめっちゃ違和感しか生まれへん
大樹「りーつーーおーい!戻ってこーい」
律「え、あ、おう。ごめん」
大樹「まぁ、別にええねんけど一応教えるわなここが律と俺の教室1組」
律「最初にスルーした教室やん」
大樹「いや、スルーすんなよ。んで、向こう席空いてるやろ」
律「おー確かに空いてんな」
大樹「そこが律の席や」
律「大樹君はどこの席なん?」
大樹「俺?その後ろ席」
律「やったラッキー!分かんねー所聞き放題やな」
大樹「俺を当てにするのは辞めてくれ」
律「えー…大樹君のケチィー」
大樹「ケチで結構だ。それよりその大荷物部活のだろ」
律「おう!皆の分持って来たで」
大樹「それ部室に置いて来たら?通路の妨げになりそうだし」
律「せやな!置いてくるわ」
大樹「あ、やっぱ俺も行く」
律「別にええけど何で?」
大樹「一度行ったら入り浸って帰って来ない気がしたから」
律「…確かにしそーだわ」
大樹「それだけはぜってー避けたいから一緒に行くぞ」
律「おう!…ふふ」
大樹「何急に笑ってんだよ~」
律「別に~大樹君も関西弁なんやなーって思って」
大樹「母さんが関西出身やからな」
でも…友達がいる世界ってこんなにも輝いて見えんねんな
そう思ったら嬉しくて何だか笑えて来た。