見出し画像

女装部作りました。#2



東華学園には沢山の部活動がある。
漫画・ゲーム研究部とかお助け部とか
普通のもあれば訳の分からない部が沢山
教師も皆必ずどこかの部の顧問を務めているが
俺だけ何故か何処の部にも努めていない

ま、俺は忙しいの嫌だから今のままでいいけど

ガラガラ

悠翔「失礼します。あ、兄貴居た」

朱璃「ゆーくーん」

悠哉「あのな、ここでは兄貴でもなくゆーくんでもなく桑原先生と呼べって何回言えばいいんだよ」

悠翔「いいじゃん。朱璃はともかく兄弟なんだからケチだな」

悠哉「ったく…んで、俺に何の用だ?」

朱璃「ねね、僕がお願いしてもいい?」

悠翔「ああ、いいけど」

朱璃「やった!あのねゆーくん」

悠哉「だから!桑原先生と…やっぱいいや何だ?」

朱璃「あのね、僕たちこの度部活を作ることにしました」

悠哉「…え?二人で?」

悠翔「違う。亮太と啓太と大樹も居るから5人」

悠哉「なるほど、それでどんな部活を作るんだ?」

朱璃「女装部!!」

悠哉「…はぁぁ?いや、待て、はぁ?」

悠翔「兄貴も好きだろ女装。たまにして」

悠哉「あああああ!いいよいいよ!俺賛成興味ないけど賛成」

悠翔「…休日たまに」

悠哉「悠翔は一回黙ろうな!で、顧問はどうすんだ?」

朱璃「顧問はゆーくんにお願いしたいなーって思ってるんだ」

悠哉「え?あ、俺?」

朱璃「そう、だめ…かな?」

悠哉「ダメではないが…顧問ってめんどそうだよなー」

朱璃「ゆーくん。僕ゆーくんの秘密知ってるよ。この間インスでゆーくんのアカ見つけたんだよねー」

悠哉「誰かの間違いだろ」

朱璃「ね、これゆーくんだよね?腹筋綺麗だね。僕ならお持ち帰りするのに」

悠哉「…お前マジ怖いな。いいよ顧問になればいいんだろ!」

朱璃「やったー!」

悠哉「その代わりそれ誰にも見せんなよ」

朱璃「りょーかい」

悠翔「後は部室だけどどこか良い所ある?」

悠哉「あると言えばある…が」

悠翔「が?」

悠哉「空き教室は一室だけあるが噂が噂だからお勧めできないんだよなー」

朱璃「噂って?」

悠哉「東華学園の七不思議。空き教室の住人。つまり、昔からそこの空き教室に誰かが住んでんの」

悠翔「それ、俺たちが真相確かめて大丈夫そうならそこ使ってもいいんだよな?」

悠哉「え?ま、おぉ…」

悠翔「じゃあ、今から皆で真相確かめてくる。」

悠哉「え?マジで?嘘?」

悠翔「俺はいつだって真剣だ。朱璃行くぞ。皆集めて幽霊退治して女装部の部室にするんだ。」

朱璃「さっすが悠翔!」

悠翔「あ、後啓太から預かり物」

悠哉「あ、センキューってもう居ねぇ」


また、新しく訳の分からない部が出来てしまった。
そして、まさかの俺の秘密がバレていた。