おばけなんてないさ〜♪おばけなんてウソさ〜♪

私は子どもの頃、と〜っても怖がりでした。
なのに、怖いテレビ番組が大好きで。
いわゆる怖いもの見たさってやつです。(笑)
昼間、怖い番組を見ては夜に思い出し、怖いからひとりでお風呂入れないよ〜!って母に泣きついたりしていました。

小学校に上がって、漫画本などを読むようになると、また…よせばいいのに怖い系の漫画を借りて読んでみたり…。
そうすると、怖い夢なんかも見ちゃったりして…。

あまりにも怖すぎてとうとう夜寝る前に、母に半べそかきながら
「オバケが出たらどうしようって思うと寝れない」
って訴えました。

すると、キッチンで夕食後のお皿洗いをしていた母は
「忙しいのに、何バカなこと言ってんの!」
って叱るかな?と思いきや、冷静に
「あんた、今までオバケとか幽霊とか見たことあるの?」
って聞くんです。

え?見たことあるかって?

そんなふうに聞かれるなんて予想していなかった私は、それまでオバケや幽霊を実際に見たことあったっけなぁ?と思い出そうとしてみましたが、そう言えば私は一度もそんな怖いものを現実には見たことはありませんでした。

全部、怖いと思っていたのはテレビの中やマンガの中のお話でした。

私「…ない…かな。」

母「じゃあ、これから先も見ないから大丈夫!」

と言われ、

私「あっ!確かに。そっか、そっか、そうだよね!」

と妙に納得して、それ以来、怖くて一人でお風呂は入れないよ〜!とか一人で眠れないよ〜!とか訴えることはなくなりました。(笑)

この時の母の言葉がストン!と私の胸に落ちたんですよね〜。

そして、今度は私が母親になり今、小学2年生になる三男が、当時の私とそっくりなことをして「お母さん、怖いから一緒にトイレ来て〜!」と言ってきます。

世にも奇妙な物語を見ちゃったから。(笑)

しかも、よりによって今日は暑かったからかお水をガブガブ飲んで、さっきからもう3回もトイレに付き添わされてます。

三男は私が納得したようには同じ言葉を聞いても納得できないようで、だって怖いものは怖いんだもん!って可愛いほっぺを膨らませて上目使いで訴えてきて、私の腕まで引っ張って行く実力行使に出ます。

いや〜。子供の可愛さには勝てませんね。

しかも、自分とそっくりなことにもつい笑ってしまう。

もー!トイレに一人で行けなくなるくらいなら、怖いテレビ番組なんて見ないで!💢って口では言うものの、つい言うことを聞いてトイレに付き添ってしまいます。

彼の頭の中では今どんなオバケや幽霊が登場してるのかな?なんて想像して心の中でクスクス笑ってしまう私です。

あ、すいません。

ただの親バカです。

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