「おーい磯野、外国語の音読しよーぜ!」という話 前編
多くの人が自宅学習や在宅勤務で毎日を過ごされている今こそ、外国語の音読を改めて勧めたい。
というのは、人と話さなすぎて今朝久しぶりに集合住宅の住民と話したときにかなり挙動不審になってしまったからです。
発話によるコミュニケーションの能力って使わずにいると急速に衰えるし、でもオンライン飲み会とかしてくれる友達もいないので、せめて音読とかしてしのぎたい、と思った次第。
前編は、音読で個人的にこんな効果があったよー。っていう話です。
※ちなみに音読は、文法や語彙は一通り覚えたけど一向に会話ができないという方や、リスニングを強化したいという方にお勧めの方法です。詳しくは森沢洋介さんの音読パッケージを参考にどうぞ。
http://mutuno.o.oo7.jp/05_training/05_training01.html
<どんな効果があったか>
サクッと本題に入ります。
☆TOEIC編
英語に関しては、一番効果を感じたのがTOEICです。リスニングパートの音読をやりこんだら、L&Rのスコアが3か月で660点→880点になりました。
当時、どうしても転職のためにスコアが必要だったので、
時間をお金で解決するため直近3冊の公式問題集を買いました。
古い物から1冊ずつ手を付けて、CDについていけるスピードで音読できるまで読み込んでいきました。すると、最後の1冊の時には初めての問題でもCDの音声が遅く聞こえるようになり、リスニングパートが拍子抜けするほど簡単になりした。(採点してみたら誤回答も2~3問くらいまで減っていました。)
具体的にはCDを聞く→テキストを音読→テキストを目で追いつつ、音声を聞いてシャドーイングする、などをざっくり繰り返しました。やり方や順番よりも、最終的にCDと同じスピードで音読できるようにするのがポイントです。
もちろん他にもいろいろ対策しましたが、結果として新形式になってから初めて受けたときは660点(L350/R310)だったスコアが、3か月足らずで880点(L445/R435)になりました。
おかげで今転職して好きな仕事してます。はっぴー。
☆英会話編
これはTOEIC対策を始める半年前くらいの話。失恋して、あんな男よりももっと英語できるようになってやるー。と思って(なんでだろうねw)、試行錯誤しているうちに、森沢洋介さんの英語上達マップに出会いました。そこで推奨されていたのが「音読パッケージ」。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK) 森沢 洋介 https://www.amazon.co.jp/dp/4860642465/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_Yd1lEbS5ZHE36
(このシリーズの上級編。アマゾンで高値になってるけどw)
聞いて読んでを10回1サイクルとして10サイクル回す、みたいなやりこむルールなのですが、この通りにはできずにかなりマイペースに。
そんなゆるゆるでも、その後始めたオンライン英会話でかなり手ごたえを感じることができました。なんというか、「英語を口にする」ことへのハードルがものすごく下がります。頭の中で意識して文章を組み立てなくてもサラッと出てくることが多々ありました。
あと発音も格段に良くなって、先生たちにも褒められました。
最初の一週間くらいは英語の発音を頑張って作っている状態だったのですが、ふと力を抜いた時に「あれ!?今の発音それっぽかった!?」と思う瞬間が増えていったのを覚えています。
☆ドイツ語編
もともとは独検2級になんとか合格できたレベルで、それでも言いたいことをドイツ語でなかなか言えない状態でした。(そもそもドイツ語話す機会があんまりなかったんだけど。)
その後何年かブランクがあって、リハビリのつもりで始めたのが音読です。
使ったのはNHKラジオドイツ語で2010年に初回放送され、今でも大好きな市川朗先生の「レアとラウラ」。とにかくこの物語がとても好きで、あとちょっと暇だったのもあって、かなり読み込みました。50回くらい読んだページもあったほど。カウンターアプリの記録を晒します。
その後、ドイツ人とチャットしてた時に昔よりも言いたいことがポンポン出るようになって、「ドイツ語は独学なの!?信じられない!」と言ってもらえました。
☆フィンランド語編
まだそんなにやりこんでないんだけど(最初の数課を十数回くらいまわしているだけ)学習歴が浅い言語は、逆に効果が見えやすくて楽しいです。
先日はフィンランドの人に「Puhtko Suomea?(フィンランド語を話しますか?)」と聞かれて、
「Puhun, mutta huonosti. 」「Vain vahaan.」(話しますが、ヘタクソです。少しだけです。)というフレーズがすらすら口を突いて出てきました。
これ、音読に使っている「ニューエキスプレスフィンランド語」の第2章の会話ほぼそのままw
英会話のときにもあったけど、頭で考えるよりも前に自然と出てきた感じで、まさに「口が覚えていた」感覚でした。
☆番外編 顔がひきしまる
英語やドイツ語の音読をがつがつやっていたとき、感じたのがこの効果。自分でもなんか顔がひきしまったぞと思ったし、会社の人にもやせた?って聞かれた。表情筋めっちゃ使ってるんだなーと思いました。日本語ってあんまり筋肉使わない省エネ言語だなーと改めて感じます。
そして、人と話す機会が減った今こそこの効果が真価を発揮してくれる気がします。表情筋おとろえるの、イヤー!
☆番外編2 たのしい。
外国語に関わらず、音読が脳を活性化させるという話は既知の通りです。
たとえば、音読をしているとだんだん楽しくなってきます。
「音読...楽しい...もっと読みたい...英文を!英文をもっとくれ!」
みたいになっていきます。ドイツ語のテキストを50回くらい読み込んだ時も、実際にやってた時には楽しくて、どんどんカウンターが回っていきました。
俗に「音読ハイ」と言われている現象です。胡散臭いサイトしか見つからなかったから載せないけど、音読することでセロトニンの分泌が活性化するなどの裏付けもある模様。
<これから試したい方へ>
長くなってしまうので、やり方についてのちょっとした話は後編へ↓↓
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