【ばぁばの移住日記#15】昭和30年代へのタイムスリップ
こんにちは、ばぁばです。
ずいぶん長い間、ご無沙汰をしておりました。
何をするのも億劫で、ぼんやりとした日々を過ごしていました。
夏の暑さがおさまり、なんだか張り合いが無くなったというか、意欲が湧かなくなったというか…そんな日々でした。
物思いにふけっていると、ふと昔のことを思い出します。
特に、小学生低学年の頃を思い出す事が多くなりました。
時は昭和30年代まで遡ります…
私は、山と田んぼに囲まれた、古き良き日本の農村に生まれました。
『いりご餅』
小学校から帰ると、祖母が大きな鉄鍋を竈門(かまど)にかけ『いりご餅』を作ってくれていました。
『いりご』というのは、ご飯に出来ない不良品のお米のことです。
捨てるのはもったいない。
祖母はそう言って、冷える土間で米といりごを選り分けていました。
『渋柿』
秋の稲刈りが終わるころ、庭の渋柿を風呂の残り湯で”あわす”作業を行います。
あわすというのは、渋柿の渋を抜くことを言います。
焼酎に漬けたりもできるようですが、祖母は五右衛門風呂のお湯を使っていました。
薪で焚く五右衛門風呂だったので、お湯はかなり温かく、一晩かけて渋抜きした渋柿は、最高に美味しかった記憶があります。
『季節の果物』
祖父母は日当たりの良い山を開墾し、桃の木を植えてくれたそうです。
家族が喜ぶ顔が見たかったのでしょう。
機械が入れない斜面の木を切り、整地し、植樹することは大変な作業だったと思います。
お店も駄菓子屋さんが一軒ある不便な田舎暮らしでしたが、いつも季節の果物や美味しい手作りのおやつがありました。
今となっては、やりたくてもなかなか出来ない。
最高の贅沢だったように感じます。
体は農作業で疲れてても、身近にある食材を大切に活かして食べさせたいと思ってくれたのでしょう
最近の挑戦
『ヘチマのたわし』にも挑戦しました。
若い方々は見たことすらないかもしれませんね。
子供の頃に使っていたヘチマのたわし。
使い慣れていても、ゴシゴシ擦って洗うと痛かった記憶しか残っていませんが、なんだか懐かしくなり、苗を植えてみました。
収穫の成果はこちら…
へちまのたわしは、作り方が分からなかったのでインターネットで検索しました。
皮が黒くなるまでしっかりと乾燥させ、皮を剥けば完成です。
今回は、ツルが黒くなるまで放置させたのですが、実はもっと早い時期に収穫し、お日様の強い光で乾燥させたら、もっと効率よく出来たのではないかと思いました。
来年は、もう少し手際よくやろう。
原点回帰
古民家に引っ越し、不便な田舎生活をしているわけですが、昔を思い出して原点回帰を求めているのではないかと思います。
庭で野菜を作り、好きな果物を育て、四季の恵みに感謝し食す。
祖父母から学んだ、そんな営みを受け継ぎたかったのだと思います。
祖父母をお手本に、在りし日の姿を思い浮かべながら、今の自分ができる無理のない生活を楽しんでいきたいと思います。
田舎は良いですよ。
歌を口ずさみながら作業したって、誰にも聴かれないんですから♫
日々、自分らしく過ごしていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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