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「損切丸」ー 金利編

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かつて「金利」を専門としていた「損切丸」がマーケットでの専門知識を生かして書いたnote。
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#中国

"チャイナプレミアム" の出現と中国の苦況

 かつて日本のバブル崩壊後 "ジャパンプレミアム” という現象が起きた。筆者は英銀に転職し…

損切丸
1か月前
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逃げ出す「お金」。向かう先は...@2024

 海外からの対中国直接投資が2023年は前年比▼80%以上も減ったという。不思議なのは中国政府…

損切丸
2か月前
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「米中首脳会談」と「原油安」と「ルーブル高」。ー これは偶然なのか。

 原油価格と中国CPIと年内選挙先送り。|損切丸 (note.com)  から繋がりで読んで頂けるとい…

損切丸
5か月前
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大き過ぎて潰せない。 "Too Big to Fail"

 なるほど、国内法では「破産」の概念が適用出来ないからNYでチャプター15か...。 「時限爆…

損切丸
8か月前
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マーケット概観 ー 金利、FX、株、etc. @01 Aug 23

 さて日銀YCCの「7月の変」を経てマーケットも徐々に夏休みモードに。FRBによる+5%もの「世…

損切丸
9か月前
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世界経済は奇妙な "股割き" 状態。ー 日本は "ゴルディロックス" ?

 金利市場に20年以上従事した「損切丸」だが、こんな事態は見たことがない。CPI(消費者物価…

損切丸
10か月前
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「エネルギー安全保障」と「脱・中国」。

 首相が「原発新設+再稼働」を切り出す中、監督官庁である経済産業省から「蓄電池」について面白い資料 ↓ が出ていたので、今回はそれに基づいて note. してみようと思う。  battery_chukan_torimatome.pdf (meti.go.jp)  いつも感心するが、こういうプレゼン資料、なかなか良く出来ている。日本の官僚が優秀な証でもあるのだが、これのために一体何十人の職員が何百時間残業したことか...。邦銀でもそうだったが、*1つの書類が出来上がるまでに

続・「FRBの総意」=「@4%」。「利上げ」の鍵は「雇用コスト」。ー FXでは「通貨安…

 「FRBの総意」=「@4%」。「利上げ」の鍵は「雇用コスト」。 ー ”買いたければ売れ” 。…

損切丸
1年前
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眠れる?「灰色のサイ」。 ー 予想外の中国「利下げ」が示唆すること。

 ①感染拡大②雇用不安③不動産危機の悪化で企業・消費者が借入に慎重になったというが、統計…

損切丸
1年前
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「お金」は「中国」から「日本」へ? Ⅱ ー 「人」も国内回帰へ。

 「お金」は「中国」から「日本」へ? ー 「円安」を利することができるか。|損切丸|note…

損切丸
1年前
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「分断」に向かう世界 Ⅱ。ー 「新・鉄のカーテン」とマーケットの「二重化」。

 「分断」に向かう世界。 ー 為替レートが示唆する ”パラレルワールド” 。|損切丸|note…

損切丸
1年前
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「お金」は「中国」から「日本」へ? ー 「円安」を利することができるか。

 NYダウや日経平均ばかりを見ていると暗い気持ちになりがちだが(確かに2022年は ”鬼門” )…

損切丸
2年前
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「 "高金利" には気をつけろ」。ー 中国不動産と地方政府の「自転車操業」。

 しばらく東欧の方に目が行きすぎていたので、ここは目先を変えよう。もう一つの「灰色のサイ…

損切丸
2年前
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”バイデンフレーション” の衝撃。

 いつも関心するのが欧米マーケットのネーミングセンス。今回の「インフレ」を ”バイデンフレーション” と称するらしい。 ”レーガノミクス” のもじり(日本でもあったような…)のようにも映るが、米国民の不満を象徴するように ”悪意” が感じられる(苦笑)。  その衝撃は経済指標にも現れつつある。速報性から相場を動かすことの多いミシガン大消費者マインド指数 ↑ だが、今回は「インフレ」が消費者心理を冷やしている姿が如実に出た。貯蓄率が再度上昇に転じ、FRBが重視するコアPCEの