Semaglutide in Patients with Obesity-Related Heart Failure and Type 2 Diabetes

肥満と2型糖尿病を合併した保存された左心機能心不全患者を対象に、週1回のセマグルチド(2.4mg)投与とプラセボを比較した無作為化比較試験。

主要評価項目は、カンサスシティ心筋症質問票臨床総合スコア(KCCQ-CSS)の変化と体重変化だった。

結果
KCCQ-CSSの平均変化は、セマグルチド群で13.7点、プラセボ群で6.4点と、セマグルチド群で有意に改善した(群間差7.3点)。
体重の平均減少率は、セマグルチド群で-9.8%、プラセボ群で-3.4%と、セマグルチド群で有意に減少した(群間差-6.4%)。
副次評価項目(6分間歩行距離、複合エンドポイント、CRP値変化)もセマグルチド群で有利であった。
重篤な有害事象はセマグルチド群17.7%、プラセボ群28.8%に認められた。

肥満と2型糖尿病を合併した保存された左心機能心不全患者において、セマグルチドはプラセボに比べ、1年後の心不全症状や身体制限の改善と体重減少に有効であった。

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