🇺🇸SVB破綻。その存在と今後について

なぜSVBが破綻したのか?

・SVBにはコロナ禍に大量の預金が流入した(預金者の多くはベンチャー企業)

・預金残高は1,000億ドル以下から、ピーク時は約2倍の約2,000億ドルまで急増

・しかし、金利上昇を背景にベンチャー企業は投資家からの資金調達が難しくなり、預金を通常よりも速いペースで消費していった

・取引先企業の経営悪化から顧客のキャッシュバーン(現金燃焼)が2月に増加

・SVBは3月8日(水)採算の悪化した債権を売却し巨額損失を計上

・ベンチャー企業の資金繰り悪化に備えて増資を計画するも信用不安を招く

・上記を受けて多くのベンチャー企業が預金の引き出しに動き破綻

SVBとはどういう存在だったのか?

・結論:シリコンバレーの中心的な立ち位置の銀行
・理由:ベンチャー企業にどのステージで何が必要か理解していた銀行
・詳細:ベンチャー企業と個人投資家を結ぶ役割も積極的に担っていた
・シリコンバレーにとってかなり大きなダメージ

SVB破綻で預金者はどうなる?

・連邦預金保険公社が破産管財人となって、1口座あたり25万ドルを上限に預金額を保護すると発表

・しかし、SVBに預けられている預金の90%が保護の対象外になる可能性も

・『米連邦当局は、経営破綻した米銀シリコンバレー銀行(SVB)の預金を全て保護することを本格的に検討している。』と米紙ワシントン・ポストが事情に詳しい関係者3人の話を基に報じた。(今ココ)

SVB破綻で今後連鎖的に起きるかもしれない事

・銀行のBS(バランスシート)が拡大していないことが浮き彫りになった
・BS縮小は企業や消費者への与信減として表れ、ひいては経済の減速につながる可能性がある
・そうなると融資の焦げ付きが増えて、銀行の損失が拡大する恐れがある
・今回の事態で米景気が後退に近づくキッカケとなるかも知れない

参考

・Newsモーニングサテライト(モーサテ)テレ東BIZ

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