後輩と2人で泣いた日のこと。
また自分の悪い癖が出てしまった。
愛犬の話を書いた後、力が抜けてしまってnoteの投稿が疎かになってしまった。
たくさん書きたいことあるのに!
こんな私の記事読んでくれてる人もいるのに申し訳ない。心を入れ替えてがんばります。
それに最近Twitterでいろんな動物看護師さんや獣医師さんと繋がることができた。
なんかそれが嬉しい。
それも私と同じように長く勤めてる人や新人の人とか。
すごい人ばかりでとても刺激になる。
もっともっと勉強して
最強の笑えるおばさん動物看護師目指すぞ!
Twitterで呟いた面白い先輩でいたい。という気持ちに嘘はない。
数年前後輩と誰もいない病院で2人で泣いた時に決めた事だから。
年下の先輩
昔勤めた病院であった事。
当時私は最初の動物病院に5年、夜間救急専門の動物病院に2年。そして次働いたのは深夜12時まで診察している年中無休の動物病院の夜間専門の看護師として。
ある程度の経験から少し仕事には自信があった。5年勤めた病院でも頼りにされていたし、夜間救急でもいろんな経験をし勉強してきた。
でも今までの動物病院での常識とその動物病院での常識は違う。その違いに私の小さなプライドがズタズタのボロボロに引き裂かれた。
私よりも10歳年下の子がその病院を取り仕切っていた。
性格はキツく気に入らないことがあるとハッキリ言うし、人が傷つくこともズケズケと言うタイプ。
自分のレベルに達していない子は全て仕事できない烙印を押す。
でも私が知っている動物看護師の中でも1番優秀で誰よりも勉強していた。
ダメな人間の烙印
だから出来ない人間の事が腹が立ちそのイライラをぶつけてくる。
一度聞いたことは出来ないとダメ。
もう一度聞くなんて許されない。
少しのミスも許されない。
ミスがあればグループLINEで吊し上げられる。
全て完璧に。全てその子の思い通り。
その通り動かないと機嫌が悪くなり
なんで出来ないんですか?
この前言いましたよね。
何回も言わせないで下さい。
解らないならしないで下さい。
私の言った事理解してますか。
と言葉責め。
1番キツかったのは仕事の事で質問したら
「はぁ?」
と馬鹿にしたように半笑いで返事されたこと。
その子はその病院で1番の古株でそんな態度で何人も辞めさせてきた。私もその中の1人にするつもりだったのか、私のする事全て否定されダメな奴の烙印を押された。
何をしても否定されると、全てが空回りし院長やスタッフにも使えない奴と思われた。
何をするのも怖くて自分の考えで動くことが出来なくなった。
間違っていたらどうしよう…。
また怒られる…。
毎日が地獄で体重も一気に落ち、その子がいただけで胃がぎゅーっと痛くなった。
明日辞めるって院長に言おうと毎日思いながら出勤していた。
10歳下の後輩
その時私より数ヶ月早く入っていた専門卒業したばかりの新人の子がいた。
明るい笑顔で仕事もよくできる。
私がいた病院の話とかすごく興味を持ってくれて動物看護師の仕事が楽しくて仕方ない感じの子だった。
でもそんな子でも気に入らないことがあれば容赦なく怒られた。
大丈夫!無理せず一緒に頑張ろ!
いつも2人で誰もいなくなった夜間の病院で励まし合いながら頑張ってきた。
少しずつ怒られることも減ってきたある日。
フードのサンプルの片付け任された。
沢山あるフードのサンプルの日付を箱に書いて、わかりやすく片付ける仕事。
これは名誉挽回と思い、1人夜間の仕事の後朝方まで全てのサンプルを片付けた。
これで認めてもらえる。
そんな気持ちもあった。
我慢の限界
でも次の日言われた一言に絶望した。
サンプル片付けてくれたのはいいけど、
わかりにくいし一個日付間違ってましたよ。
全部片付けろとは言ってません。
確実な仕事して下さい。
私の中で何かがキレた音がした。
1人で朝まで頑張ってその一言って。
私は平和主義で基本ケンカは避けてすぐに謝る人間。
でもその時は我慢の限界で何を言ったのか覚えてないぐらい興奮して、自分でもビックリするぐらい大きな声で言い返した事だけ覚えている。みんなの前で。その場に後輩もいたのに。
もう終わった。
でももう未練ない。
こんなところ辞めよう。
もうこの年齢でこの仕事したらダメなんだ。
もう動物看護師は辞めよう。
2人で号泣
もう辞めようって覚悟決めた日の夜。
10歳以上年下の同期の子と2人で話した。
ごめんね。
もう私は無理だわ。
あなたなら大丈夫。
いい動物看護師さんになってね。
って言って顔あげたら
ボロボロ泣いていた後輩がいた。
お願いです。辞めないで下さい…。
一緒に頑張りましょう…。
辛くてもいつも笑わせてくれる姿に
いつも励まされているんです。
ずっと一緒に働きたい…。
そんな顔見たらもう私も我慢できず。
2人で誰もいない病院で号泣。
いい歳して本気で泣いたのはいつぶりかなってぐらい。でもその一言のお陰で踏みとどまり仕事を必死に覚え、夜間は私がいないとダメってなるぐらいまで仕事を覚えた。
結局家の都合でその病院では3年ぐらいしか働けなかったけど、その間私は笑うことはやめなかった。いつもみんなが笑うネタをいつも用意して。
キツかった歳下の先輩は、そんな態度をみんなにとり続け最後は院長にも愛想尽かされ自滅し辞めていった。
私が知ってる動物看護師の中で一番優秀で誰よりも勉強していたのに、最後その子の周りには誰もいなかった。
あの時はいつか殴ってやる!って思うぐらい嫌いだったけど、あの子がいたから何クソって思って努力したから今があると思ってる。
でもやっぱりあの後輩の子がいたから今も私は動物看護師を名乗ることが出来ている。
あの子がいなかったらあの時に辞め、今は別の仕事していたと思う。
あの経験は私を強くしたし今の自分の反面教師として心に残っている。
仕事場の環境
嫌な人って何処にでもいるけど、人を虐めた分だけ自分に返ってきてそして自滅する。
きっとそんな人って自分の居場所を取られる恐怖があって、それが怖くて人を蹴落としてしまう。
恐怖と威圧感で人を操っても、いつか必ずそれもきかなくなり同じことをされる。
私はそんな人間にはなりたくない。
それに自分を見てくれる同志は近くにいる。
自分が指導する立場になって、あのキツかった年下の先輩と同じ立場になった。
確かに教えたのに出来なかったり、同じことを聞かれたりすると何で?と思うこともある。
でも出来る出来ないは人それぞれ。
失敗は誰でもする。
私もする。
みんな同じ能力じゃないし、入ってすぐに同じレベルで仕事できるわけない。
その子その子に合わせた指導。
偉そうに言ってるけど何処まで自分で出来ているか判らないし自己満足かもしれない。
でもこの気持ちだけは持ち続けていきたい。
厳しい仕事だからこそ笑い合える環境は必要。
助け合い協力するからこそいい仕事が出来る。
1人だけ活躍しても仕方ない。
私が楽しいのは周りのスタッフのお陰。
お互いフォローし合える環境がいい仕事を生む。
そんな環境を作っていきたい。
最後まで長い話を読んでもらい
ありがとうございます。
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最後まで読んで頂きありがとうございました! 動物看護師として、これからもペットと飼い主さんの絆が深まる記事を書いていくつもりです。 どうぞ宜しくお願いします