異業種から転職してきた私の、業務のためのインプット術3選
はじめまして!おかむらといいます。昨年9月に、マネーフォワードにUIデザイナーとしてジョインしました。今は福岡拠点で、クラウド経費とクラウド債務支払の開発を担当しています。
今回は、異業界から転職してきた私が、取り組んできた3つのインプット方法をお話しさせてください。
チャレンジ!異業界からの転職編
実は私はマネフォに入るまでは、新卒の時からずっとソーシャルゲームのUIデザイナーでした。マネーフォワードに入社するまで、WEBアプリのデザインを行ったことがなく、BtoB向けのサービスを担当するのも初めて、という状態でした。
正直言うと、マネフォでの最初の3ヶ月間は、自分でも焦るほどデザイン業務についていけない状態でした。「なぜ私は採用してもらえたのでしょうか.....?」と、上長に泣きついていた記憶があります(笑)
業界が違う、扱うプラットフォームも違うということで、急いで業務に必要な知識をキャッチアップする必要に駆られました。その時に取り組んだのが、今回ご紹介する方法です
1.分からないことは聞いてみる
まずは、右も左も分からない状態を素直に受け止めることにしました。若手という年齢でもないのに、というプライドは早々に捨てました(笑)
私自身も、過去の会社で「そんなことも知らないのか!」と怒られた経験があるので、知らないことや分からないことを質問することに勇気が必要なのは、すごく分かります。ただ、「相手の求める理解」と「自分の理解」にギャップがあるのって、けっこう怖い状況だと思うんですよね。
(ということを書こうと思っていたら、素晴らしい記事が代弁してくださっていました👏)
早めに「分からない、理解が追いついていない」と伝えることで、後々すれ違いが発覚するより、傷が浅く済むことがあります。
また、聞き手が「分からない」と伝えてくれることは、話し手にとってもよいことだな、と思います。
業務で説明する機会が多いのですが、その時に「伝わっているかな?」と考えながら話しています。そこで「〇〇が分からない」と言ってもらえると、「ああ、この方は聞こうとしてくれているのだな」と安心できます。
マネフォに入って印象深かったことは、「おかむらさんは、わからないことや疑問に思ったことを、たくさん質問してくれるから助かる」とフィードバックを貰ったことです。気軽に質問できる環境を作ってくれた周囲の方々に、とっても感謝しています。
2.おすすめされた書籍を読んでみる
WEB業界に入ってみて驚いたのは、参考文献が非常に豊富ということです。幸い、マネフォは勉強熱心な方が多く、様々な良書を教えてもらいました!その中でも、初心者にとって手に取りやすい本をご紹介できればと思います。
はじめてのUIデザイン 改訂版
これは、私が新卒の時に出会っていればと悔やんだ本です。
デザインデータの作り方など実践的な内容から、アトミックデザインやオブジェクト抽出などUIを語る上で必須な考え方、果てはデザインシステムやアクセシビリティなど、デザインの現場で必要な知見の概要を、網羅的かつ体系的に学べます。
また、多くの参考書籍が紹介されているので、この本をきっかけに更に深く学べるようになっている点もオススメです。
今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ
ある時、うちのチームのエンジニアが「アプリケーションは本質的に複雑なものだから」とさらりと説明していて、すごい!かっこいい!と感銘を受けました。確かに、私たちが普段扱っているアプリケーションも、ユーザーを取り巻く環境も、本来は大変に複雑なものです。この本はそういった複雑さ、混乱を、どう整理するのかについて書かれた本です。
実務でも役に立ったのですが、普段の自分がぼんやり考えていた「情報とはなにか?」という疑問を分かりやすく解消してくれたので、読んでいて楽しい本でもありました。
マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部
専門書のO'Reillyのなかでは、この本が比較的読みやすくてオススメです!
読む前は、動的な要素(アニメーションなど)の本かな?と思ったのですが、そういったビジュアル的要素よりも、ユーザーの入力に対してどのようにフィードバックを返していくか、設計の考え方を中心に書かれた本です。マイクロ(極小)とタイトルにありますが、UIデザイン全体を考えるのに役立ちます。
手当たり次第に読むよりも、周囲の人におすすめされた本を読んでみる方法は、その人の考え方の背景なども知ることができ、より知識を活用できる気がします💪
他社のデザインシステムを眺めてみる
デザインシステムとは、「プロダクトや組織のデザインを、一貫性を持って作っていくための仕組み」のことです。その構成内容には、カラーやテキストの定義、UIライブラリ、デザイン原則やボイス&トーンなど、デザインの一貫性を保つために必要な要素が集まっています。
いわば、大先輩なデザイナーの血と涙の集合体とも言えるのですが、ありがたいことに多くの企業や組織が公開してくれています。これを活用しない手はありません。
デザインシステムのなかでも、私が実務でよく使うのは、コンポーメント(UIパーツ)のライブラリです。
私は今までスマートフォンしか扱ってこなかったので、WEBアプリケーションのUIを作る際に、どうしたら良いのか分からないことが多々ありました。自分の中のデザインパターンが全然できていなかったのです。
そこで、さまざまなコンポーメントライブラリを繰り返しみることで、自分の中の表現の幅が広がり、どの用途にどの部品を利用すべきか、だんだん整理が出来てきました。
また、コンポーメントには様々な通称がありますが、耳慣れない単語に戸惑わないようになってきました。今なら、「トースト」や「ぱんくずリスト」という言葉が会話の中ででてきても、「パンではなくUIコンポーメントの話だな」と理解できます!(笑)
デザインシステムといっても、その構成内容は様々ですが、上記のデザインシステムはコンポーネントライブラリが充実しているので、よく参照しています。ライブラリをFigmaやXDファイルでDLできるデザインシステムもあるので、そういったファイルを見るのも、すごく勉強になると思います。
最後に
実際の仕事上では、デザイナー同士でレビューしあうとか、社内の活発な勉強会とか、スキル向上のために周囲のさまざまな支援がありました。ですが今回の記事は、自分の心がけで取り組める内容に絞ってみました。
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